本日6月14日に白玲各組1位同士によるトーナメントの激突があり、ベスト4進出者が決定しました。もう一つ勝つと、いわゆる決勝は番勝負となります。そこまでは持ち時間が短めの2時間一本勝負なので振り駒も気になりますし、モバイル中継観戦は結構ひやひやものです。
村)白玲戦の1~8位を決めるトーナメント、東京で指されているもう1局は伊藤沙恵女流三段―加藤圭女流二段戦。伊藤女流三段は女流タイトル初獲得を目指します。加藤女流二段は順位決定リーグ戦で7勝0敗の成績を残し、このトーナメントに駒を進めました。 pic.twitter.com/2hbJggJZQU
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) June 14, 2021
#ShogiLive 翔@大阪>大阪の▲中井広恵女流六段(H組1位)-△里見香奈女流四冠(G組1位)は後手ゴキゲン中飛車に中井女流六段が超速▲3七銀戦法を採用。昼食休憩前に小競り合いが始まっています。双方の角の働きがポイントになりそうです。(撮影:虹) pic.twitter.com/ql8OqspVwD
— 日本将棋連盟モバイル【将棋連盟ライブ中継】 (@shogi_mobile) June 14, 2021
本日は大阪で女流順位戦の対局でした。モバイル中継をご観戦いただきありがとうございました。最後もギリギリでしたが、残していたようです。引き続き体調には気をつけて頑張ります。
— 渡部 愛(わたなべ まな) (@nanu_ke) June 14, 2021
昨夜は大阪で雷が凄かったですね⚡️なかなか眠れませんでした😂
注目の4局の結果は下記です(敬称略)。
先手 後手
○加藤圭 vs 伊藤沙恵●
●加藤桃子 vs 西山朋佳○
○渡部愛 vs 石本さくら●
●中井広恵 vs 里見香奈○
こうして見ると、後手で勝った西山さんと里見さんは文句なしでしょう。加藤桃子さんは少し遠ざかっているタイトル奪取に向けて気合十分だったと思いますが、残念でした。あと加藤圭さんは番狂わせと言ってはいけないのかもしれませんが大活躍で、次は王者の西山さんと激突。渡部愛さんも女流王位失冠後、タイトル戦トーナメントでここまで上位に進出してくるのは久しぶりではないでしょうか?
さて今日の里見さんですが、後手番でゴキゲン中飛車。超速銀対抗の形から、先手の中井さんが早めに2筋の歩を突き捨て▲4五桂と跳ねていく戦いに。49手までで、消費時間は中井さんの31分に対して、里見さんはわずかに3分!50手目で初めてまとまった時間の20分を投入しました。お昼休みに入る直前、中井さんが9七の端に角を置いたまま、61▲9五歩と突いていきました。その後、形も意味も全然違うのでしょうが、後手陣は7三と6四の2枚の桂馬を配した布陣で、昨秋の倉敷藤花戦のことを少し思い出しました。その後、一進一退のようですが、81▲3三飛成と飛車角交換で切り込んで攻めて行ったあたりは先手ペースらしく、里見さんも辛抱の様子。ただ、91手目で中井さんが秒読みの1分将棋に入り、対する里見さんは、苦しい局面を凌ぐためにだいぶ削られたとは言え、まだ17分を残しており、92△6六桂と反撃したあたりからは一気に後手ペースとなり、106手までで里見さんの勝利となりました。
次局の相手は、渡部愛さんで、まずは対抗形になると思われ、里見さんは中飛車採用かなと思いますが、研究で狙い撃ちされることを外すように少し変えてくる可能性もあるかもしれません。と言っても、先手なら中飛車、後手で2五歩まで決められたら向かい飛車もあるかなくらいのイメージと見せかけ、いきなり三間飛車だったり・・・。まぁ、その時が来たらの楽しみにしたいと思います。
ところで、里見さんの次局は17日(木)、お〜いお茶杯王位戦 予選の
![]() |
![]() |
となります。楽しんでと言ったら変かもしれませんが、持ち時間4時間の一般棋戦で、力を振り絞ってのいい勝負をして欲しいですね。十分勝つチャンスはあると思いますし。