本日、関西将棋会館にて里見女流四冠対塚田女流初段のベスト4を掛けたマイナビトーナメントの準々決勝が行われましたが、後手で向かい飛車にした里見女流に対して、先手穴熊の対抗形から、会心譜で塚田女流の勝利となりました。
正直、里見さんが負けるとは思ってなかったのでショックです。今日も仕事の合間にモバイル中継を見てましたが、最初、先手優勢の流れから、後手の里見さんが反撃を開始。その辺はいいのかと思ってましたが(モバイル中継の記事の書きっぷりがそんな感じだったので)、95▲6五桂と打たれ、一転して先手ペースかむしろ先手勝勢くらいの感じになりました。夜になって、うちのソフトで調べてみましたが、昼食休憩明けた後、50△5七歩に35分を投入しましたが、模様としてはこの辺りで既に先手寄りの形勢で、その後78△5八歩と飛車先を叩いて、80△3三桂と飛んで、先手の1一の馬を封じ込めたあたりでは後手の感触が良くなったのかなと思ってましたが、そうでもなかったのですね。
49手目までの消費時間は、塚田さんが1時間26分、里見さんが40分でしたから、序盤で崩れないように慎重に時間を使った塚田さんが頑張り、里見さんは一見調子よく順調に対応していたのが、思ったより芳しくない状況に陥ったという感じでしょうか?それにしても、本局は167手に及ぶ長手数の決着で、終盤に入ってからはほぼ一方的に攻め続けた塚田さんが里見玉を仕留めきれるかどうかがポイントになり、先の桂馬を打った95手目から1分将棋に突入したので、その後は、間違えなければということだったのでしょうが、無事に最後まで指し切った塚田さんを褒めるべきかと。途中少しもたついたのではとの評もありますが、自玉は金銀2枚だけの穴熊でガチガチに堅い訳ではないものの、王手が掛からないから完全に逃さなければ大丈夫というゆとりがありましたかね。それにしても、序盤中盤含めて、塚田さんがほとんどミスなく一局を指し切ったという意味で、ラッキーで勝った訳ではない立派な金星のようです。敗れた里見さんですが、対女流の棋戦で、最初からリードされてそのまま負けるというのはかなり珍しいかもしれません。でも最後まで粘りに粘り、簡単にギブアップしないところが里見さんらしく、今日は風向きが悪かった、そういう日もあります。こういう風に書くと語弊があるかもしれませんが、里見さんレベルだと、女流棋戦で明らかに相手がミスして勝つということも多々あるのだと思いますが、あんまりそういうのはためにならないというか。そういう意味では相手に力を発揮され、それで負けるのは悪いことじゃないと思います。
さて、ちょうど敗けてしまった日と重なりタイミング的に微妙ながら、スポーツ報知がそろそろ女流名人戦に向けてということで偶然そうなったのでしょうが、里見さんの特集記事が出ました。
今年のM-1の決勝3組とも(申し訳ないけど)笑えず、去年は3組とも面白かった......は私もまったく同感っす。
さて、気持ちを切り替えて、明日は朝8時からABEMAを見ましょう。
📣9日(土)あさ8時公開!
— ABEMA将棋ch(アベマ) (@Shogi_ABEMA) January 6, 2021
☖藤井聡太王位 VS 里見香奈女流王位☖
王位戦記念対局として
昨年行われた対局映像を"史上初公開"✨
ABEMAでしか見られない
超貴重映像の公開をお待ち下さい。
※昨年収録されたものです。
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