[将棋]里見女流、朝日杯予選2回戦で敗退 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 結果は残念でしたショボーン

 

 朝日杯予選は持ち時間が40分で、切れたら1手60秒の早指し戦。一回戦は朝10時からの対局で、相手は山本六段でした。里見女流四冠が振り駒で先手となり、角道を止めた三間飛車としましたが、後手の山本六段が早々と10△6二飛、12△6五歩と仕掛け、応じて15▲2二角成からの角交換となり激しい展開となりました。その後、49▲5二角成と角金交換で大駒を切り捨て、69、70手目ではお互いに飛車を取り合う展開となり終盤戦に突入。ただ全体的にはじわじわと終始先手先手で迫っていくような見事な寄せで、最後は後手玉がほぼ受け無しの状態で、先手玉に寄りは無しとの判断で、87手を持って、山本六段が投了されました。

 

 午後の二回戦は2時から杉本八段との対局でした。既に51歳ですから、ベテランの部類に入るかと思いますが、近年は弟子の藤井七段の快進撃を支えつつ、それが刺激になってか御自身も充実されている様子。どちらかと言えば、この一番で欲しかった気もしますが振り駒の結果は後手となりました。杉本八段も振り飛車党なので、戦形が注目されましたが、連盟のモバイル中継のコメントによると、初手は30秒溜めて1▲2六歩!相振りにはせず、対抗形とし、3▲2五歩とすかさず飛車先を詰め、後手の里見さんは8△2二飛の向かい飛車となりました。途中、細かい駆け引きがあったのかもしれませんが、先手は居飛車穴熊に、後手は左金が3二に残ったまま(後に2三の飛車の真上に引き出された)の銀冠から、左銀を手順に7三に引き付けてお互い玉を固め合う展開に。ただ何もしないと若干先手良しになってしまうのを避ける意味もあってか、52△8五桂、54△9七桂成と端に手をつけていきました。その後も激しい攻め合いとなりましたが、最初の一歩(いっぽ)の差が終始縮まらず、強いて言えば、中盤先手の右銀を歩で叩いて追ったあたりの結果として、先手の飛車が捌きやすい形になってしまったくらいでしょうか。最後は8、9筋の玉頭からお互い攻め合うスピード勝負から、先手の飛車が93▲4一飛成と突っ込んできて、後手玉は詰まされてしまいました。

 
 
 プロである以上、負けて良しとは言えないでしょうが、あんまり勝ってばかりでもというニュアンスもあり(そんなことを片上七段も一昨日11日のブログで書かれてましたが)、いずれにしても、里見さん、今日も一日、お疲れ様でしたウインク音譜