将棋文化検定:傾向と対策 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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女流棋士の福間(旧姓里見)香奈さんを応援しています。その他将棋や自分の日常のことなど。

 タイトルにあるほど真剣な話ではありませんが、図書館に行って借りてた本を返す代わりに新しく上の写真の本を借りてきました。戦術書の類は家に置いてあって読めてないものも多いので、今回はいわゆる読本の類を借りてきました。あと駒の種類も少しは頭に入れていた方が良いかと思って。
 棋士の人生読本の類は、米長棋聖と羽生さんの本以外はこれまであまり手にしたことがありませんでしたが、結論から言ってこの2冊は面白い。あっという間に読破してしまいました。簡単な感想を。
1)「覆す力」森内俊之(2014)
 私が将棋を見だしたのが2016年なので、運悪くちょうど森内九段が全盛期を超えた後となり、専務理事になられた後は普及活動に力を注ぎ、どちらかというとイベントで面白いことを言う人に変身した後となります。見た目も穏やかで昭和風情の勝負師タイプにも見えませんが、メンタル面や考え方などで強さの秘訣がどこにあるのかずっと興味深々でした。読みだすと、はじめにの部分から引き込まれますが、「私の経験で考えてみると、自分の特性を知り、受け入れることができたときに何かが動き始めたような気がする」と。16歳で四段プロ入りを果たしていますから天才と呼ばれる部類になると思いますが、同級生に羽生さんがいたため、常に自分の前を走る目標者との差分を意識してこられたのかなと。羽生さんが傑出しすぎている訳ですが、それに腐らず打ちひしがれず諦めずにというのか、凝り性で根気強い性格が実って成功した方なのかなと。先に永世名人にもなられてますが、羽生さんとの距離感で言うと、姿が見えなくなるほど遠くにはいなかったけれど、常に真後ろに居て、ことごとく後ろ足で蹴られて凹まされたわけでも無く、こと名人戦での対局では競り合って力が生まれたというように読めました。
2)「長考力1000手先を読む技術」佐藤康光(2015)
 悪くいうつもりは一切ありませんが、これはハッキリ言って〝康光変態流”の落語です。つまり、面白いんですけど、凡人とは一味も二味も違った思考過程を書き綴られている中に、時々funnyとしか言いようのない挿話が・・・。ネタバレになるので、あまり書きませんが一例だけ紹介すると、タイトル戦前泊の宿で大の苦手なゴキブリが出た時に、「『これも試練だ。こんなことに打ち克てないようでは勝負に勝てるはずもない』と考えてしまったのだ」・・・。全体を読み通してみると、ゴルフの例え話なども用いてなるほどと分かりやすく書かれていますが、かなり複雑なというか粘着質な思考回路のように感じられます。この本ではオムニバス的にいろんな話題に触れられていますが、根幹になるところは若かりしころに室岡七段から研究の姿勢について学び、「全ては疑いうる」という考え方が身に付いたというところでしょうか?ちょうど、この言葉は最近見たニコ生でどなたかが色紙に揮毫されていたはずですが、どなただったか。。。
 
お二人に共通するのは、将棋のことならどんなに長くでも考えられるし、それが出来るのはつまり好きだから、と感じました。
 
おまけ)図書館行った帰りに、その近くの整骨院に行ってみました。肩甲骨の裏が痛く、整形外科でレントゲン撮ってもらって湿布貼ってるけど痛みが引かないことなどを説明。そこの先生が言うには、肩の痛みは腰の疲れと関係して、さらにふくらはぎの張りとも関係有るということでした。1時間くらい足腰背中のマッサージとストレッチを受けて効果あったのかどうかは今のところ不明。何回か連続して施術した方が効果ありますと言われて3日後に行くことにし、さらに都合4,5回は来てねと・・・どうなのこれ?その辺の街中のマッサージ受けるのと料金は変わらない感じなので、損は無いかくらい。後々やっぱり効果出ましたね、となればいいけど、ピタッと痛み治まるとまではいかなかった。少しガセだったかなぁ。時間予約制のシステムらしいけどなんか空いてたし。。。
 そんな感じで夜家に帰ってきて、女流王将戦の香川vs伊藤戦を見逃してしまった。