毎日新聞のネット記事によると、本日の三段リーグで２敗し、通算７勝９敗となったため、里見さんは最終日に連勝しても勝ち越せないことが決まったそうです。無念で何と言えば良いかは分かりませんが、本当にお疲れさまでした。これまで奨励会の厳しい世界で戦ってきて四段昇格を目指してきたからこそ、強くなれたのだろうということを思うと、今後の目標がどうなるのかが分かりません。しかしながら、今言えることは戦ってきたことが勲章ですし、道は一つでは有りません。また残る最終日の２戦もそれぞれ大事な一局一局なのかと思います。
米長永世棋聖の「不運のすすめ」という本の中に次のような一節が有ります。
「将棋の世界では、じっとこらえて頑張っても花開かないこともあるが、それでその人の人生が終わるわけではないし、それまでの努力がすべて無駄になることもない。それまで真摯な姿勢で将棋と取り組み、礼節をわきまえて過ごしてきた者であれば、それが糧となって、次の新たな世界で花開くことが多いものである。 ―中略― どんな時にも、いくつになっても、礼節を忘れない人は、その人についている神様、あるいは世の中が、必ず見ていてくれる。そして、『これだけ頑張ったのだから、代わりにこういう幸せを与えてやろう』ということになるものである。」
女流棋戦は続きますし、今までは封印していた女流枠というのも有ります。これからも一番好きな里見さんの将棋を見続けていきたいし、もっともっと強くなって勝ってもらいたいなと思っています。でも、すべては里見さんが自分で決めて歩んでいくことです。「好きな道なら楽しく歩け。」
今日はゆっくり休んで、また元気な姿を見せてください。フレー、フレー、里見香奈！！