nとngの発音についての感想と意見 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 1か月くらい前にPonanzaの山本さんがツイッターで、英語の勉強をしていてnとng(発音記号で言うとkingとかの時のnの右側が釣り針みたいにくるっとまわってるやつ)を聞き分けが出来ないと言われていたので、思わず「えっ、そんなの出来る人がいるんですか?」と返信したら、ご本人から♡いいねが入っていたので(つい最近気付いた^^;)、それについて書いてみようと思いました。もともと、ここは語学学習のブログだったからね。

 nとngの発音を分けているのは英語だけでなくて、中国語や韓国語にも有る。20年くらい前に中国人の先生から中国語を教わっていた時、あんしん(安心)の最初の「ん」がnで、あんがい(案外)の「ん」がngだと教わった。えっ、それってどういうこと?あんがいは、a,n,ga,iだから、そのgは「ん」のものでなく「が」のものでしょ、って思うんだけど、そう感じて考えるのはたぶん日本人だけです。「ん」は別だけど日本語の五十音は基本的に「あいうえお」の母音単独か、「か~を」まで子音+母音と、とにかく全ての一語に母音が付いて必ず一語の音は母音で終わるという観念が染みついている。だけど、そういう言葉の方が少ないはずだ。(他にも有るかもしれないけどハワイ語とか。)

 英語で言えばngの発音になるパターンは、nkの綴りかngの綴りの時だけ(たぶん)なので、nとngの発音は単語全部を聴けば普通は聞き分けられる訳だし、かと言ってnの瞬間にnかngの音かを聞き分けるのはまず無理なんじゃないかと思うし、その有益性を感じない。日本人が苦手なRとlの発音は、その瞬間に聞き分けられないといけないはずで、そちらは練習する価値が有ると思うけど。

 ちなみに英語ではcomとかconの綴りが沢山有りますが(共通とか中央とか接触とかいう意味の接頭語)、どちらも意味は同じ(はず)です。comの後に来る文字はb,m,pとかだけで、圧倒的に多いのはp。逆にconの次にb,m,pは来ない。何故かというと、mの場合はcomのmと同じ音が続く(communicationとか)という理由だけれども、bとpは破裂音なので、その前に唇を閉じて準備するので、口を閉じるmで日本語的に言えば「ん」の音を作らないといけないからだ。例えば、コンビニと言う時に、ビを発音する準備のためにンの時に口を閉じているはずだ。アンパンマンの最初の2つのンも口を閉じていると思う。ところが、アンパンだけになると、後ろのンの時に口を開けていると思う。パの音で破裂させた後に、わざわざ口を閉じるのは面倒なので、喉で音(空気)を閉めてンの発音を作る。そういう訳で、日本人も「ん」をmとかnとかngで発音を使い分けているんだけれども、そういう風に教わらないし、そういうことを意識しないので、気付かない。意識的に聞き分ける必要もないと思うし。


ー訂正8月4日ーーー

大間違いが有りました。コンビニは、convinienceでした……。恥ずかしい。先の例は、コンプレックスとかに読み替えてくださいませ。bも破裂音と言うのか自信がなくなってきたので調べてみたら、pが無声両唇破裂音、bが有声両唇破裂音となってました。