[将棋]方針の立て方 | 福間香奈さんを応援するブログ!

福間香奈さんを応援するブログ!

女流棋士の福間(旧姓里見)香奈さんを応援しています。その他将棋や自分の日常のことなど。

 少しテーマを持って書く時も有るけれど、自由気ままに書くのがブログの魅力。そういう意味では毎回タイトルを考えて書くのも面倒くさい感じがしなくもなく。適当にいろいろ書く時はタイトル代わりに日付でも書いておけば十分かも・・・

 とは言え、大事なことから。22日の三段リーグで里見さんは1勝1敗で通算4勝8敗。今回のリーグは残り6戦ですので、全勝すれば勝ち越しの目が残っていますが、仮に今が逆の星勘定で8勝4敗としても抜けきるには6勝か5勝1敗くらいが必要な訳ですから、周りの人がそういう計算をしても仕方ないですね。勝ち負けより強くなることを最大の目標に将棋を指すというのもあるでしょうが、勝負という観点に徹すれば、やるからには全部勝つ、そう思わないと始まりません。特に将棋界は四段に上がった後も、勝って勝って勝ちまくる一部の人にだけ栄光が与えられる、そんな世界でしょうし。その下に無茶苦茶強い人、さらにその下に強くて強くて仕方ない人達が続く。。。そんな風に見えます。そういう意味では全員が天才にも関わらず大多数の人が「並」クラスに封じ込まれてしまうという異常な世界。将棋が好きでなければ地獄ですね。「好きな道なら楽しく歩け」、まだまだ勝負はこれからです。

 さて急にレベルが下がって自分のことになりますけど、鈴木九段の「ひと目の仕掛け 振り飛車編」にチャレンジしていますが、さっぱり解けない。基本は次の一手本ですが、5手とか7手とかの手順が見えて正解という問題も多数。棋力の目安として8割くらい解けて初段、6割くらいで3級ということですが、2,3割しか出来ないので10級クラスってことになりそう。。。全然分からないのでフラストレーション溜まりまくりです。さらに愚痴ると、普通の?次の一手問題だと、明らかな駒得(銀、桂あたり)とか、飛車が成れるとか、寄せきるとか、攻防の一手とかヒントを頼りに正解するとピッタシ感が有るのですが、この本の正解は中盤の手筋ということで、これなら先手が調子良しとか、全然腑に落ちない。今の自分には少しレベルが高すぎたかと。しかし初段で、これ本当に8割も解けるのか。。。イライラするので、これは考えて解く本ではなく、読んで覚える暗記本だと理解するようにしました。

 それで今日の主題(有ったのか)に繋がるのですが、序盤は定跡を学ぶ、終盤は詰将棋を解いて、寄せと囲い崩しの手筋を覚える、として、やっぱり中盤が一番難解です。一局一局で新たな局面が出てくるので結局は実戦を通して体で覚えるかプロの棋譜を並べてなんとなく雰囲気を感じとるか。。後者はピカソやモネの展示会に行って絵を見ると何かしら感じて得るものが有るとかいう感じでしょうか?中学生の時に(意地悪い)親父と9子で囲碁を何回かやりましたが、大概は凹まされるのですが一回だけ勝った記憶が有ります。その時は本を読んでいて、下手は自分の石を中央へ中央へと繋げるようにしなさいと書かれていた方針を守りました。隅や端へ打ってくのは地が取れるけど中央志向だと厚みを築くとなります。この厚みの意味はほとんど理解できないですが、9子も力量差が有ると、隅に向かうとごっそり石を全滅させられるリスクも高く、わずかばかりの地が取れても、それこそ上手に巨大な厚みを構築されるとか、そんな意味だったようです。ただ、そういう大まかな方針が有ると迷った時に(一手一手では絶対の正解ではないとしても)、中央に向けて打っていこうという判断基準となり助かります。将棋の駒落ちで言えば、玉を守ってから戦いなさいというのが有りますが、平手なんかでも級位者のためになるような、もう少し中盤くらいからの指し手の方針が得られる基本的な教えが有るといいのになぁといつも思っています。

 羽生さんの「上達するヒント」という本は、アマチュアの棋譜を題材にそういうところを何とか伝えようという意図なのかと思われます。この前、一章だけ立ち読みしたので、そのうち買おうと思っている。ただ字が多い本だと定跡本もそうですが、読んでいるうちに眠くなっちゃうという。。。(本とは字が多いもんだろ、普通)。戸辺さんの中飛車DVDも横になって見るからいけないのですが、何回見ても途中で必ず寝ちゃうし、日曜のNHK杯もどうしても途中で寝ちゃうことが多いんですね。微妙に考えながら見るので適度に疲れて、そのうち横になっているので足の先から体の力みが抜けて、最後にグタッとリラックスして寝ちゃうんですかね。単に座って見れば?って話かもしれませんが。

 あともう少し書きたいこともあるのですが、疲れてきたので今日はここまで。おやすみなさい(まだ9時だから少し早いか)。