今日の日経オンラインで、ル・マン24時間レースに挑戦するトヨタの豊田章男社長に藤野 太一さんというライターの方がインタビューした記事が載っていました。http://nkbp.jp/2uoNYVq
トヨタ車は昨年2016年の大会で24時間のレース中、23時間50分を過ぎてもまだ首位を走っていたのに、残り約3分で故障により無念のリタイアとなりポルシェに逆転で優勝をさらわれてしまったという正に悪夢。今年こそはと満を持して乗り込んだものの、やっぱり勝利の女神に嫌われてしまった、そんな背景が有ってのインタビューです。矢内女流が、たしかナポレオンの言葉として、座右の銘は「勝負は最後の5分に有る」と言っていたかと思いますが、24時間のレースの最後の3分は、二日制の将棋の最終局面で逆転されるというケースよりもさらに厳しい試練と言えそうです。豊田社長はレースだけでなく、仕事という観点も含めて、次のように語られています。
「現場に色んな事実がある。事実があればそれが課題になる。課題が見つかればみんなでなんとかしたいという気持ちになりますから、それがトヨタ流のカイゼンに繋がると思います。モーターレースの現場であろうが生産現場であろうが、開発現場であろうが、マーケティングの現場であろうが、カイゼンに向けてそのサイクルを回すことがトヨタだと思います。いきなりベストを狙わずにベターベターベター。昨日より今日が、今日より明日が良くなるやり方があるはずで、ベターを絶やさない努力を続ける、これがどの分野でも大切ということです。」
将棋の場合、"みんなでなんとかしたい"の部分は無理かもしれませんが、それ以外の話は通じるところが有りそうです。野球の野村監督がよく言っている「勝ちに不思議の勝ち有り、負けに不思議の負け無し」とも共通することかもしれません。
将棋連盟のwebで昔のイベント記事を見てみたのですが、女流タイトルの就位式で一般のファンが参加出来るのは、リコー杯女流王座と霧島酒造杯女流王将の2つだけみたいですね。残念。