[将棋]女流王位戦第1局の結果 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 里見さん、先手三間飛車で伊藤さんに快勝しました。私は昼休みに棋譜中継と連盟のツイートを見て、先手やや有利とのことだったので安心して午後を過ごしましたが、夜7時あたりに仕事を終えた頃には既に終局となっていました。

 Bonanza6で解析してみると、正しいのかどうかよく分かりませんが、25▲7九角では-200点越え、戦闘開始の41▲7四歩では若干プラス程度ということらしいです。勝敗が動いたのは55▲6三歩に伊藤さんが6筋を諦めて56△1六歩、58△1七歩と端攻めに転じた辺りで、ここが無理攻めだったようです。85▲5九金と守った辺りで評価値は下がっていますが、どういう手順で勝ちに繋げるかというだけのようにも思われます。それにしても、25▲7九角と51▲5一銀で評価が下がっているのが意外でした。最新のPCを買って、もう少しいろいろな(有料)ソフトも使って検証してみたいところ。ちなみに、うちのPCはもう9年くらい前に買ったものなので、計算速度が1.5年で2倍とすると、今のものは64倍速いことになります。ただ64倍のインパクトですが、一手の平均可能手が80手と言われており、また探索の枝刈り効果で保木先生の昔の発表資料によると、思考時間は終盤で5のn乗に比例するということなので、5の3乗が75だから、つまり最新スペックのPCで同じ計算時間で約3手先が読めるということになります。常に3手先まで多く読めれば、対戦では圧倒的な差でしょうが、評価値の算出では白が黒になるほどでは無い気がします。今の条件でも10秒の計算で十数手は読めているようなので、仮に14手先で優勢と判断される局面が17手先で劣勢に転じることは普通はないだろうと思われるからです。

 ずいぶん話が脱線しましたが、公式戦で今期初勝利となり、勝ちに優る薬はないというか、里見さんらしい攻め味鋭い将棋で第一戦をものにして大変良かったです。

 藤井猛九段が昨年銀河戦を勝って、その後の将棋世界のインタビューだったか、自分より強い相手に負かされて勉強するのが良いとは思ったことはなく、勝って気分良く一局を振り返り、勝った将棋と言えども反省する指し手は必ず有るので、そうやって勉強するのが良いと話されていたように記憶しています。やっぱり藤井銀河は普通の人とは視点が違うなと感じました。里見さんも、一つ勝ったことで、また良い流れを引き寄せていって欲しいなと思います。もちろん本局を落とした伊藤さんが第二局からどう巻き返してくるのか、油断は出来ませんが。