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ビバ・もの忘れ ①
退院後の母は
時々おかしな事を言ったり
物忘れも激しくなってきた為
近所の脳外科で検査を
してもらった所、やはり
「認知症ですね。
けっこう進んでいますよ。」
とのことだった![]()
なにか投薬治療があるのかと
思いきや、母の場合は
「薬を服用する必要はないです。」
と言われた。
え![]()
なぜかと聞いたところ、
「お母様は常に穏やかで
周りに迷惑をかけていないから」
とのことだった![]()
たしかにそうですが・・
まあ、ただでさえ
毎日沢山の薬を服用していたので
これ以上増えなくて良かったわ・・
とは思ったものの、
このままだと
日に日に認知症の症状が
進んでしまうのではないか
という不安はあった。
なのでその後は
できるだけ母の脳を活性化させて
認知症が進まないようにと
毎日簡単な体操をさせたり
小学生レベルの計算や漢字の
ドリルをさせたりしてみた。
計算や漢字は昔から得意だった
と自負していた母は
ドリルの中の小テストでは
毎回満点をとり
私を驚かせたし![]()
たまにおかしな事を言うが
日常の会話はほぼ普通に
交わすことが出来たので、
とりあえず
当初抱いていた不安は
杞憂だったようだ![]()
母の場合、
昔の事はけっこう鮮明に
覚えているが、
直前にあったことは
すぐに忘れてしまう。
例えば、80年以上も前の
生まれ育った故郷の
地名や景色は
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情景がわかるように
ハッキリ説明してくれる。
また、昔よく
孫の野球の試合を![]()
観戦しに行った事とか
近所の友だちとよく行っていた
洋服屋さんの事など![]()
印象深かったことは
けっこう覚えているようで
たまにポロポロと思い出しては
懐かしむように![]()
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私に話してくれた。
一方で
つい昨日母の顔を見に
立ち寄ってくださった知人と
1時間以上もあんなに楽しく
談笑したのに、
翌日にはもう・・
「あの人
しばらく顔出さないけど
元気なのかねぇ」
となる![]()
また、つい先程のことなのに
「あたし今薬のんだかい」とか
「あたし歯磨いたかい」とか
挙げ句の果ては
「あたしトイレ行ったかい」![]()
など、
とにかく次々と忘れる
忘れるだけならいいのだが、
いちいちこちらに
確認してくるのには
正直まいってしまう![]()
しかも台所で作業していて
聞こえないふりをしていても、
こちらが返事をするまで
何回でも聞いてくるから
始末が悪い(苦笑)
同じことを何度も繰り返す母に
はじめは戸惑い
「さっき言ったでしょ、
もう5回目だよ!
」と
ついイライラして
きつく返してしまうことも
多々あった![]()
そんな時はなんだか
母をいじめてるような気がして
一瞬“罪悪感”
に襲われるが、
それでもどんな時も
「あらそお?
ごめん忘れちゃった!
」
と
無邪気に対応してくれる母に
いつも救われた。
②へつづく
