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ビバ・もの忘れ ②
そのイライラの根底には、
以前あんなに強くて
しっかりしていた母の
衰え変わりゆく様を
娘としてはどこかで
「認めたくない」![]()
という思いも
あったからだと思う。
それでも時の経過とともに
徐々に母の『老い』を
受け入れられるように
なってからは、
母が同じことを言ってきても
まるで今初めて聞いたように
「ちゃんとやっていたよー」
「へぇそうなんだぁ」
などと対応できるようになった。
無限ループに陥りそうなときは
話をそらして他の事に気持ちを
切り替えさせるような
術もおぼえた。
そして時間や心に余裕のある時は
できるだけ母の話をウンウンと
聞いてあげるよう心がけた![]()
あ、もちろん
出来ない時多々もあるが・・![]()
しかし、この“もの忘れ”は
私にとって、
決してマイナスな事ばかりでは
なかった。
母が「忘れてくれる」
のをいい事に
私はいつのまにか
自分の日常の出来事や、
その時に感じた心の内などを
飾ることなくそのまま
母に聞いてもらうようになり
それがちょっとした
ストレス発散になったからだ。
母は
私のとりとめのない話にも、
面倒くさがったり
何か意見をすることもなく
「ウンウン、
そうかいそうかい、
へぇ〜そうなの〜」![]()
なんて
相槌をうちながら
楽しそう
に聞いてくれる
最高の聞き上手だった。
そうして
私がたまに調子に乗って
けっこう愚痴めいたことを
話していたら、
ある時母が
急にそれを思い出して
家族がいる所で暴露され![]()
慌てふためいたなんて![]()
ハプニングもあったが(苦笑)
③へ続く
