夕方になると、
私を、襲ってくるものがある。
それは、
離婚する前、
まだ、結婚して間もない、
夕方、ごはんを作っているときだった。
ふと手元を見ると、
包丁を持つ手が震えていた。
そうだった、
そろそろ、
夫(当時)が、帰宅するメールがくる時間だから。
一緒に生活し始めた、その夜、
「結婚は人生の墓場」
と泣いた私。
婚姻届の紙を、役所にとりに行ったとき、
「離婚届」を、自然と手に取っていた私。
いつも、マザコンな夫(当時)に、
「ママなら、そんなことは言わない」
「ママなら、優しいのに」
「ママなら、ごはんおいしいのに」
外ずらの恐ろしいほど良い夫(当時)だから、
友達に、日々の悩みを告白しても、
「贅沢な悩み」
だから、
誰にも、話せなくなった。
調停委員に、
「お互い、傷が浅いうちに・・・」
夫(当時)は、浅いかもしれない。
しかし、離婚して、半年くらい経ったのに、
元夫のDVが、頭から、離れない。
シェルターの職員に、
「子どもいなくて、良かったじゃない」
元夫は、
「子どもはできても、堕胎しろ」
と私には、暴言を吐くのに、
他人には、
「早く子どもを抱きたいですね」
なんて、笑って言っていた。
元夫の心は、死んでいる。
人ではない、物体と生活をしてしまったため、
私の心は、
かなり、バラバラに。
少しずつ、
積み木を、
慎重に、積み重ねているけど、
あの震えのため、
せっかく積んできた積み木は、
ガタガタ、崩れていく。
わかっている!
もう、イライラしても、
ぶつける相手はいない。
その時、あるカウンセラーの言葉が頭をよぎる。
「そんな相手も、あなたが選んだ人でしょう」
DVは、保護されたり、離婚が成立したら、終わりかって?
実際は、それからの方が、精神的には、かなりつらい。
いつか、
この震えが、なくなることを、
ただただ、祈る日々です。