ヨロブン、アンニョンハセヨ( ´_ゝ`)

なんとか、今月中に、『fate』if… を完結をすることが出来ましたぁ。
(*´ω`*)
あくまでも、この「if…」は、番外編になります。
本編は、悲しい結末を迎えた、あちらの方ですので・・・。
確かに、悲しいストーリーになっていますけど、私の中では、ハナシを作る上で、苦労も多かったけど、私なりに十分な出来に、かなり満足している作品になっています。

さて、こぼれハナシをここでひとつ。
実は、本編の『プロローグ』で、元になっている歌があるのです。

フェイ・ウォンさんの『Eyes On Me』という歌なのですが、実は、某ゲームの主題歌だったんですけどね…(笑)
〈後に、アンジェラ・アキさんも、カバーしてるんですけどね。〉

歌のはじまりが・・・

〈歌うときは いつも
ステージで  ひとりっきり
語るときは いつも
聴いてほしいと 願っていた
そのたびに あなたが笑っていたような
本当かしら  気のせいかしら
あなたは いつも 片隅にいた
この ちっぽけなバーに〉

よく、この歌を聴きながら、ミニョが歌う様子を描いていました。

歌…と言えば、ハナシを作る上で、不可欠なモノで、必ず、イヤホンをつけ、歌を聴きながら、描いています。

ほとんど、J-POPが多いですね。
浜崎あゆみさん、宇多田ヒカルさん、倖田來未さん、JUJUさん、絢香さん…ほとんど、女性歌手ですね。お気に入りの曲をブックマークして、リピートしながら、あと、GLAY、福山雅治さんもあります。

ちなみに、『if…』の最終話の結婚式では、コブクロさんのあの結婚式ソングを聴いてました(笑)

実は、「美男ですね」のOSTは、あんまり聴かないんですよね(苦笑)
( ・_・)ノΞ●~*
あぁ、一応、『美男2』のときは、聴いたりしましたけどね…。

また、ご興味ががあれば、ハナシと共に、聴いてみてくださいね。

さて、次回作は、『Secret moon』完結編を予定してます。

ただ、前回のつぶやきで書いたとおり、年末に向けて、かなり仕事が忙しく、不定期更新になります。
また、仕事が休みの日に、ゆっくり考えながら、更新していきますので、よろしくお願いします。


皆様も、どうぞ、お身体をご自愛くださいませ。

それでは、また。

ご愛読いただき、本当にありがとうございました。




tea






番外編
『fate』if…

*14*〈last〉

M side









「ママ キレイ!!本物のお姫様みたい!!」

フリルがいっぱい付いたピンクのミニドレスを着たテファが、キラキラした瞳で、ウェディングドレスを着た私を見つめている。

「ありがとう…テファ。」

鏡越しに、テファに微笑む。
まさか、ウェディングドレスを着れる日が来るとは、夢にも思わなかった。

礼拝堂の扉が開くと、眩しい光が射し込む。
光の先に、タキシードを着たテギョンさんの姿が見えた。
私を、真っ直ぐ見つめながら、柔らかな微笑みを浮かべている。

やっぱり、タキシード姿も格好いいな・・・

思わず、テギョンさんに見惚れてしまい、頬が火照るのを感じる。


神様・・・

こんなにも素敵なヒトのそばに、本当に、私がいても、良いのでしょうか・・・

神様・・・

何も取り柄のない私が、あのヒトの為に、一体、何が出来るのでしょうか・・・


『健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?』

「誓います」

テギョンさんの、ハッキリとした声が、礼拝堂に響き渡る。

神様・・・

孤独だった私に、『家族』を与えてくれたことに、深く感謝をします。

これからも、どんなときでも、テギョンさんを愛し、三人で幸せになることを・・・


「誓います」



★★ ★★


〈おまけ〉

結婚式の夜

私が、お風呂に入っている間に、テファを寝かしつけたテギョンさんが、寝室に戻ってくる。

「ありがとうございます、テギョンさん」

ベッドに腰掛けながら、タオルで頭を乾かしていると、その手を掴まれた。

「テギョンさん?」

「やっぱり・・・家族は多い方がいいよな・・・ミニョ?
テファも、弟か妹が欲しいそうだ・・・」

意地悪そうに、ニヤリと口角をあげるテギョンさんの手は、私のバスローブの胸元を掴んでいる。

「あ、あの・・・テギョンさん・・・?」

「もちろん・・・どういうことか、わかってるよな?」

テギョンさんは、わざと、キスの音を立てながら、私の唇にキスをする。

「あの・・・その・・・」

「ミニョ・・・愛してる」

今度は、真剣な眼差しで見つめられ、テギョンさんのキスが落ちてくる。何度も優しく触れるキスに、力が抜けてくる。

「私も・・・愛してます・・・」

テギョンさんの身体に抱きつくと、身を委ねるように、ベッドに倒れ込んだ・・・。




★☆★☆













番外編
『fate』 if…

*13*

T side




ミニョの手術が、無事、終わった。
麻酔が切れ、もう、目を醒ましてもいいころなのに、ミニョは、まだ目を閉じたままだった。
痛みに耐えるように、顔を歪ませ、涙を滲ませる。
荒く、苦しそうな熱い息を吐き出し、酸素マスクを曇らせている。

「ミニョ・・・お願いだから、目を、醒ますんだ・・・」

涙で濡れたミニョの頬に、手を添え、ミニョの顔を見つめながら、囁く。

「ママ・・・

ママ・・・」

その横では、テファも、ミニョの手を握って、ミニョを呼んでいる。

微かに、ミニョの長い睫毛が揺れる。

「ミニョ・・・

ミニョ・・・」

名前を呼ぶと、ゆっくりと、ミニョの目蓋が動いた。
ゆっくりと、目が動き、濡れた瞳が、俺とテファを見つめる。

「・・・・・・テギョンさん

・・・・・テファ」


酸素マスクから漏れる、くぐもった、か細い声。
その声を聞いた瞬間、不意に、涙が、流れ落ちた。ボロボロと、堰を切ったように、涙が零れ落ちる。


良かった・・・

本当に・・・良かった・・・



ミニョの経過も良く、数週間後には、無事に退院をすることが出来た。



そして・・・

小春日和の日曜日

暖かく穏やかな日射しが射し込む礼拝堂。

赤い絨毯に、白い花びらを散らす、可愛い小さな天使を先導に歩く、美しい花嫁の姿。





これから、永遠をともにする、愛し伴侶の姿。

やっと・・・だな


ミニョ・・・・・


世界で美しい花嫁の姿を見つめながら、俺は、この日を迎えることが出来たことに、胸がいっぱいになっていた。




★★★★





次回、最終回です。