ヨロブン、アンニョンハセヨ・・・

今日から、とうとう2月なんですね。
・・・早いですねぇ(゜ロ゜ノ)ノ
そして・・・
あぁ、どうしよう…(;゜∀゜)
ブログ終了まで、あと半月しかないんですね。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)

とりあえず、『Secret moon 』と『オペラ座の怪人』を終わらせて、後書き書いて、一番最後に、大事に暖めているハナシをラストに公開して、締めのご挨拶をして、ブログを終了したいと思います。

相変わらず、仕事も忙しくて、上手くこなせるか心配ですけど、もし、期限過ぎてしまっても、きっちりと、後始末はしてきますので・・・

『立つ鳥は、跡を濁さず』・・・です。

とにもかくにも・・・

あと、ちょっと・・・頑張ります・・・ハイ。o(`^´*)


ブログ終了後のことですが、一応、ブログは、読める状態にしておきます。
ただ、いくつか機能を停止いたします。

『アメンバー』

アメンバーの最終受付は、15日(日)までです。それ以降は、受け付けしません。
アメ記事も、ふたりが、ただ、イチャイチャと愛し合ってるだけなんで、そんな大した内容じゃありませんし、それに、他の書き手さんより、上手く書けてないし、ちっとも甘く書けてないので、自信もありません(笑)。
読まなくても、ハナシを続けて読められますので。『それでも、ええよ』という方は、お早めにどうぞ・・・。

『コメント』『ペタ』『いいね』

2月いっぱいは、『コメント』、『ペタ』、『いいね』は、継続しておきます。
3月以降から、関係のない変な輩が多いので、ブログを読める以外の機能を完全閉鎖しますので、悪しからずです。



とりあえず、決まってることは、これくらいですかね。
また、追々、お知らせしてきますので、お願いいたします。

それでは、また。( ´∀`)/



tea



イケメン版

「オペラ座の怪人」


*5*




「ん・・・ココは・・・どこ・・・?」

目を覚ましたミニョは、見慣れない部屋に戸惑っていた。
訝しげに、キョロキョロと辺りを見回す。
光さえ届かない薄暗い部屋は、暖炉があっても肌寒く感じ、壁に掛かった燭台の蝋燭が揺らめいた。

部屋には、ピアノが中央にあり、ソファーと、テーブルには、何枚ものの楽譜が散乱し、床にも散らばった楽譜が落ちていた。自分が寝かせられている大きめのベッドは、あまり使われてないのか、シーツがひんやりと冷たく感じた。

静寂な部屋に、ガチャとドアが開く音が響き、ミニョは、恐怖と驚きで、身体を強張らせた。

「ミニョ・・・」

「その声は・・・天使様?」

聞き慣れた低い声に、ミニョが嬉しそうに振り向いた。しかし、初めて、目にした天使の姿は、想像とは程遠い姿だった。
黒いマントを羽織った黒ずくめの格好と、漆黒の髪に隠すように覆われた仮面姿は、どう見ても・・・

「あ・・貴方が・・・ファントム・・・?」

真実を知ってしまったミニョは、口を手で覆い驚愕していた。

“ウソ・・・
天使様が・・・オペラ座の怪人だったの・・・
私は、ずっと騙されていたの・・・?
でも、どうして、私に、レッスンをしてくれたの・・・?”

「ハァ・・・とうとう、お前に、正体を知られてしまったな・・・
ココは、オペラ座の地下に広がる水路の奥に作った住み処だ。光さえも届かないこの部屋から、唯一聴こえるのは、舞台の音楽だった・・・。
・・・ある日、俺は、『天使の歌声』を耳にした。初めて、『美しい』と思った声・・・それが、コ・ミニョ・・お前の歌声だ。ただ、自信がないのか、実力が思う存分に発揮されていないように、聴こえた。
だから、俺は、お前の楽屋を訪れ、お前に、音楽を教えをはじめた。
お前は、俺を『音楽の天使』だと素直に信じ、レッスンを続けてきた。
俺が、オペラ座を脅かすファントムだと知らずに・・・」

ファントムが自嘲気味に笑う。

“・・・ううん、違う”

「・・・確かに、貴方の正体を知ってしまい驚いています。
・・・でも
貴方は・・・いつも、真剣に、私と音楽に向き合ってくれました。だから、私にとって、貴方は、『音楽の天使』のままです。
・・・貴方が、ファントムでも、天使でも、誰でもいいんです。
また、逢えて嬉しかった・・・
もう、二度と逢えないか、と思ったから・・・

・・・ごめんなさい

私、貴方との誓いを破ってしまいました。
『音楽以外に、心を奪われない』と誓ったのに・・・

私は、貴方に、恋をしてしまいました・・・。」

ミニョの潤んだ瞳が、ファントムを見つめていた。





★★★★










イケメン版

「オペラ座の怪人」

*4*




ミニョは、ジェルミと共に、事件現場の舞台に行くと、すでに、騒然としていた。
舞台の真上から、首を絞められた死体が、ぶら下がっている。
舞台の下には、恐怖とショックで、腰が砕け、ガタガタと身体を震わしているヘイの姿があった。

目の前に広がる、あまりにも衝撃的な光景に、ミニョも、カタカタと震える手で口を覆った。

「ミニョ、あんまり、見ない方がいいよ。殺されたのは、大道具のキムさんなんだ。で、第一発見者が、ヘイ様。」

ヘイは、何人かに支えられるように抱きかかえられ、ミニョたちの横を通り過ぎていく。

「大道具のキムさんは、だいぶ前から、Fについて調べていたみたいなんだ。
たぶん、キムさんは、Fの情報を手に入れ、Fに殺された。
ずっと脅迫程度だったのに、まさか・・・殺人までするなんて・・・」

「みんな、聞いてくれ!!
今夜の舞台は、中止だ!!
Fの仕業と決まったわけでないからな。全員、警察から事情聴取を受けてもらう。本日の外出は禁ずる!!各自、部屋に戻って待機してくれ!!」

アン支配人の指示により、各自が、部屋に戻っていく。

警官のマ・フニがオペラ座に到着する。昨夜から今朝にかけて、オペラ座を出入りした人物に話を聞くことになった。

ミニョも、もちろん、マ警官から事情聴取を受ける。
そこには、シヌの姿もあった。
シヌの家は、富裕層で、オペラ座の有名株主でもあり、事件を知ってから、すぐに、ミニョを心配して駆けつけ、証人として立ち合った。
マ警官の前で、シヌは、ミニョの震えている肩を抱いていた。

「カン子爵、付かぬ事を伺いますが、ミニョさんとのご関係は?」

「婚約者です。」

ミニョが、驚いたように顔を上げ、シヌの顔を見るが、シヌは余裕の笑みをみせると話を続ける。

「幼少の頃に、肉親を亡くしたミニョが、私の家に引き取られまして・・・それから、本当の兄妹のように育ちました。」

「・・・そうですか、で、昨夜、ミニョさんは、カン子爵と食事に出掛けられていた、と。
カン子爵は、ミニョさんを部屋までお送りしてから、お帰りになられた、と」

「はい」

「カン子爵、昨夜、不審な人物は、見掛けませんでしたか?」

「いいえ。」

「ミニョさんは?」

「いいえ。」

「ありがとうございました。また、何か情報がございましたら、お願いします。」

マ警官は、ふたりに頭を下げ、部屋を後にする。

「ミニョ、大丈夫か?」

シヌは、ミニョの肩を抱いたまま、背中を優しく擦っている。

「ごめんなさい・・・シヌお兄様。あまりにもショックで・・・これから、オペラ座は、どうなるのかしら・・・」

「大丈夫だよ、きっと。
ミニョの夢は、終わらせないから・・・」

シヌは、ミニョの頭に口づけを落とした。

「本当に、邪魔なヤツだな・・・」

突然、低く呻くような声が聞こえたと思ったら、シヌの鼻先に、鋭い剣先が向けられた。

「誰だ?お前!?」

シヌは、腰にあった剣を素早く手に取ると、ミニョを庇いながら、対峙した。

「まさか・・・お前が、Fなのか?」

そこには、漆黒の髪に隠れた顔の右側を仮面で覆った男の姿があった。

「『俺のミニョ』を、返してもらおう」

Fと呼ばれた男は、シヌの問いに答えず、ニヤリと口角をあげると、一瞬で、シヌの手からミニョを奪い取った。

「ミニョ!?」

男に、大人しく抱かれているミニョからの返事はなく、気を失っているようだった。

「ミニョ ッッ!!!」

シヌの叫び声に、Fは不敵な笑みをみせると、バサッと、マントを翻す。
次の瞬間、Fの姿も、ミニョの姿も
、シヌの目の前で、消えたのだった。




★★★★


F登場。






キッカケが、ファントムの仮面の姿が、あのヒトに似合いそうだな、と思い、描きたくなったんですよね・・・