平成31年2月12日ドラマ「陸王」でも舞台となった足袋のまち、行田市で小学校の英語教育について、授業を参観させていただきました。
ここに概要を報告します。
 
【概要】
行田市(ぎょうだし)について
・埼玉県北部にある人口約8万人の市。
・北は利根川を境に群馬県と接する。
・ほぼ全域が利根川と荒川の沖積平野であり、土地の高低差がほとんどない平らな地形。
・平成17年4月に英語教育の特例措置の適用を受けている。

特定事業の内容
行田市はこれまでも総合的な学習の時間に英語活動を実施してきましたが、これは、国際理解教育の一環として、各学校が独自に、総合的な学習の時間の趣旨やねらいに即した活動を実践してきたものです。そのため、英語によるコミュニケーション能力の育成を目標とした指導や評価を行うことはできませんでした。この点を改善し、児童の適正や発達段階に応じながら、英語に親しみ、英語によるコミュニケーション能力の育成を図るために、行田市の目指す英語教育を推進していきたいとの考えから事業が開始されました。

特区認定後は、小学校に「英語活動」を導入し、市内の全市立小学校において英語教育を実施しています。 行田市教育委員会では、平成16年度より市内6校を英語活動推進校に指定し、カリキュラムの作成や教材づくり等を先導的に行ってきました。特区の適用を受けた平成17年度以降は市内全校の第3学年以上の全学級で毎週1時間、年間35時間の英語活動を実施しています。小学校1・2学年については、月1時間、年間10時間が「英語活動」に充てられています。

授業の様子
授業は、学級担任、アシスタントイングリッシュティチャー(AET)と、ボランティアさんの3人によるティームティーチングで行われます。
 
 
AETとの体験的な学習を通して、英語や外国文化への興味・関心を高められるよう指導計画が工夫されています。
 
 
授業の構成
1.「始まりの歌」からスタート
2.今日のテーマの朗読とその繰り返し
3.リズムボックスのリズムに乗ったスピーキングとその繰り返し
4.手作りのカルタを使ったゲーム、対話を実践
5.「終わりの歌」で終了
 
 
指導計画の全体目標は
・初歩的な英語活動を体験することや外国の人との触れ合いなどを通して
・外国の言語や文化に対する興味や関心、親しみを持たせ、
・よき国際人としての素地を養うとともに、
・英語で初歩的なコミュニケーションを図る活動の楽しさを味わわせ、
・進んで英語活動をしようとする態度の育成を図る、
というものです。
授業は専用の部屋で行い、雰囲気作りにも努力しているとのことでした。

※所感は「【行政視察】自信と誇りあふれる人づくり:葛飾区」の最後に記載しています