しれっと写真を載っけると、普通に市販している部品のように映っているが、こんなものはどこにもない。
Nゲージ用のフィーダーだが、レール側はトミックス、片やコントローラー側はKATO対応。
将来の大スケール化を前提に、KATOのパワーパック(コントローラー)を買った。一番安いやつだが、今の高性能モーターではこれで一応足りるのだそうな。
とりあえずは手持ちのNゲージもこれで動かすので、フィーダー(給電線)が要るのだが、一通りセットになった線路はトミックス、前述のとおりパワーパックはKATO。KATOの線路に給電して、接続線路でトミックスに繋ぐ、という方法はあるのだが、その接続線路は2つは要ることになり、無駄が多い。
そこで木に竹を継いだように、KATO用ケーブルとトミックス用フィーダーを繋いだフィーダーケーブルをでっち上げて作ってしまった。
最初はそれぞれの極性を確かめてから、単純にコネクタ部分を切って裸線同士をハンダ付けしてみた。
それ自体はこまごました部品ではあるが以前に電気スタンドを直した身にはさほど難しくはなかった。
が、このケーブル、それぞれが元々90cm~1m前後あるため、倍の2m弱となるとそれ自体の電気抵抗も無視しえない上、トミックスは線路についてはN専業のため、電線ケーブルもかなり細い。
一旦試走させてみたが、何やら動きがよくないように見える。「このままじゃマズイんじゃなかろうか?」
HO以上にも対応しているKATOのケーブルは銀色をしており(素材は何かわからないが)、トミックスのケーブルがいくら電気抵抗の小さい銅線だといっても、半分以下の断面積ではトミックスの線の方がはるかに抵抗を作ってしまう。
しばらく眺めて考えたのち、フィーダーの裏側にネジがあることに気づく。「中どうなっているんだろう?」とごく単純な疑念がわく。
蓋を明けたら中にはコンデンサーのようなノイズ対策品は一切なし、ただ左右のケーブルから其々の側の線路への導通板が分岐してハンダ付けしてあるだけ。
なんだ、これだけか。
となればトミックス側のケーブルにはサヨナラして、じかにKATOの線を導通板につないでしまおうとごくごく短絡的に考えた(電気回路は短絡しては困るが)。
一旦火を落とした半田ごてを再び通電し、まずは導通板から茶色のコードを引きはがす。
この時一度に左右外さないで、片側ずつ進める。
というのは、現状アナログ直流2線式なので、規格として決まっている、「右の線路が+のとき前進」となるように組まねばならない。機械としては別に逆向きに通電しても構わないのだが、それでは他と互換性がなくなってしまう。
最初の接合で既に極性は合わせてあるので、ケーブルの切断も左右別タイミングで行う。
コントローラーからの口出線を上から眺めたとき、KATOとトミックスでは実は±逆なのだ。だから一斉にやってしまうと、せっかく調整した極性をまた調整する羽目になる。それゆえに別々にやる。
それぞれ板とつないだ後、フィーダボックスの中に押し込めるよう、干渉するプラスチックを少し切り取った後元のように組み立てる。
再試走。最初っからこういう既製品がありました的な動きで、小気味よく走る。
以前から持っていたトミックスの30年近く前のコントローラーは抵抗式のため、動力車が複数台になると電圧が変動してしまい、速力が激変する。この時代、まだトランジスタコントローラーは高級品だった。
今回のものは早くとも1990年代以降登場のもので、トランジスタ回路による電圧指定式のため、許容電流を超えない限り何台動力車を走らせても印加電圧は同じになり、速度も変わらない。
試しに3台まで同時に走らせたが、それぞれの出足の差はあったが、1台でも3台でもそれぞれの速度は一緒だった。
車両のメーカーは同一なので(購入時期は違う)、モーターや軸受けのメンテナンスをしていないことが速度差の原因なのだろう。
最後に。全体を組み合わせるとこんな感じになる。