立憲民主党の蓮舫参議院議員が7月行われる予定の東京都知事選挙に立候補することになった。政治評論家たちは想定外だったとの感想を述べている人たちが多いようだ。まだ正式に立候補の記者会見は開いていないが、本人の言葉によると、このところ都内の国会議員補選や区長選などで小池知事が支援した候補が何れも、立憲民主党が推薦した候補に敗れていて、小池知事の人気が低下したと判断されたことに加え、静岡県知事選でも、野党系の鈴木浜松市長が当選したことが立候補を決断させたとの事だ。

 

小池知事の初当選の折には、当時民進党代表だった蓮舫さんが表敬訪問、テレビキャスター出身だった共通点もあり、エールの交換を行うなど、互いを認め合った仲でもあった。自民党寄りになってしまった小池知事に見切りをつけ、自民党の裏金問題に発した国民の怒りが小池都政にとっても逆風になるとの想定で立候補を決断した模様だ。都知事選にはすでに20名以上が立候補を表明していたが、小池知事の再選は確実との見方だった。

 

しかし、小池知事には国政復帰で女性初の総理を目指すとの野心もあり、都知事選への立候補は各種団体や首長たちからの要望も受けていたが、明確な返事は返していなかった。その虚を突いた蓮舫さんの立候補だった。恐らく小池陣営は大慌てだろう。もし、一騎打ちに近い形になり小池さんが敗れた場合には、政治生命を失いかねない難しい判断になる。一方、蓮舫さんにとっては、仮に敗れても、秋には行われる、衆院選挙に鞍替え立候補することが出来、勝っても負けてもステップアップのチャンスがある点、有利な戦いとなろう。勿論、立憲ファンの老生は蓮舫支持だが都民で無いので一票を投じることはできない。残念だ。