自民党の安部派が起こした裏金問題、与野党協議で政倫審に疑惑を持たれている議員が出席、与野党議員が質問し問題解明するとの件が公開か非公開かで与野党の意見が合わず、なかなか決着しない。政倫審は原則非公開となっているが、過去の例を見ると非公開だったのは一例だけ、それ以外は全て全面公開だったようだ。そもそも、今回の裏金問題は、国会で討議されるような問題ではなく、司法に任せるべき問題だったはずだ。

 

検察は、過去の事例に基づき、3000万円以上の裏金処理については、立件し逮捕したり、在宅起訴して一応の決着をつけてしまった。しかし、安部派五人衆はじめ二階派など処分を免れた議員に対する国民の不満は収まっていない。このままでは自民党に対する国民感情は許すことが出来ないとの意見が大勢を占め、次の総選挙に大きく影響することは明らかな状況だ。岸田総理はこの状況を打開するために何とか疑惑を持たれている安部派議員の悪行を国会の場で明らかにし、危機を乗り切りたいのが本音のようだが、保守派の抵抗にあい、簡単に切ることが出来ないようだ。

 

そこで政倫審に疑惑を持たれている安部派五人衆はじめ数十人の議員を差し出し、国会の場で議論をして決着をつけたいようだが、対象となっている連中が抵抗、彼らを切って捨てるわけにもいかず、スムーズに進んでいない。勿論、野党は非公開での政倫審に応じるはずもなく膠着状態だ。この問題は長引けば長引くほど自民党にはマイナスだが、再選を目指す岸田さん、安部派を切るわけにもいかないようだが、国民は我慢の限界だろう。