能島征ニ彫刻ギャラリー


笠間市の工芸の丘に彫刻家能島征ニ 先生のギャラリーが完成し、オープンニング式典が行われました。


能島征ニ先生は日本芸術院会員、日展理事などの要職を歴任し、我が国の彫刻界をリードしてこられました。


先生は母親の実家のある笠間市に疎開し、その後45年間笠間市に居住していました。

子どもの頃の何もなかった時代に、粘土だけはたくさんあったので、それで粘土細工をして遊んだことが、本格的に彫刻を学ぶきっかけになったと話されていました。


先生は笠間で育ったことへの感謝の思いから、自らの作品を多数笠間市に寄贈され、笠間工芸の丘センタープラザの改修に合わせて、それらを展示する彫刻ギャラリーが実現したのです。


笠間市は石材や陶芸などの文化的な背景がある中で、今般の彫刻ギャラリーが完成したことには大きな意味があります。

多くの陶芸家が芸術的な向上を目指して活動している中で、そのような皆様の励みになるでしょう。


また、観光地として賑わいに溢れるところでもあることから、厚い文化の集積地として更に魅力が発信されるものと思います。


国も「芸術的資源による拠点再生事業」等で地域の取り組みを支援しています。

我々も地域の文化向上のために何ができるかを考え、力を尽くさなければなりません。