全国高等学校農場協会・(公財)全国学校農場協会 73回全国大会、農林水産高校を応援する会に参加しました。


我が国には農場のある学校が365校あり、6万8千人が学んでいます。この学校と生徒は難しい環境にある日本の農業を守うえでたいへん重要です。


我が国の食料自給率が38%というのは先進国の中では最低水準で、まさに食料防衛という点では脆弱としか言いようがありません。その危機感に拍車を掛けるのがウクライナ侵略やパレスチナ紛争で、いつまでも食料を安定的に輸入できると考えてはならないということです。


世界の安全保障環境が悪化していることにより、食料のみならずエネルギーや各種資源の貿易が滞ることにより、世界的な物価高騰がおきており、農業の分野においても燃油や資材が高騰し、農家の経営を直撃しています。


現在、政府の政策として物価上昇に負けない賃上げを実現して経済を活性化しようとしています。その結果、各産業間に賃金の格差が生じることにより、人材の争奪戦の様相を呈しています。農業も先進技術の活用などによる生産性向上を図らなければ、後継者の育成ができません。


このような背景にあって、農業高校における地域に根ざした優れた人材の育成がたいへん重要です。現実に地域の特産品を生かした6次産業化などで、柔軟で斬新な発想で新境地を拓いており、大きな可能性を感じさせられます。


農業教育は、食料防衛と地方創生のためにたいへん重要なことを強く感じ、今後とも強力に応援したいと思った次第です。