日弁連が設立されて75年目にして初の女性会長となった渕上玲子会長、弁政連の菊地裕太郎理事長をはじめとする役員の皆さまと、自民党国会議員(本人出席20名)による意見交換会が開催されました。

再審法改正への取組みについてから、選択的夫婦別姓制度の実現、取調べの可視化・弁護士立会いによる取調べの抜本的改革について要請があり、その他の国政の課題とともに意見交換をしました。

 

取調べの可視化は、被疑者の人権を守るために重要なものとして、既に2019年から実施されていますが、限定的なものであることから広く活用できるように法改正を求めています。当初、可視化によって被疑者からの供述を引き出すことが難しくなってしまうのではないかとの不安もありましたが、実際に試行されて現実的な利用への理解が進んでいます。

 

選択的夫婦別姓制度については、我が国の活力のために、女性がその持てる力を十分に発揮できるようにすることはたいへん重要です。ただ、我が国の伝統的な家族感をどのように考えるかが論点となっています。

 

法律の専門家による、実務の最前線からのご意見をお聞きできる機会は、立法政策にあたってたいへん貴重です。