「世界に誇る国民本位の新たな国立公文書館の建設を実現する議員連盟」長い名前ですが、民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源としての公文書を適切に保存し、現在及び将来の国民に伝えていく施設を整備しようとするものです。

この整備スケジュールは、令和6年度から新館の建設・展示計画に着手し、令和10年度末の開館を目指して進められます。

 

現在このようなハードを整備する環境としては大変厳しい状況にあります。それは、震災により壊された建物やインフラの復旧・復興は待ったなしで進めなければなりません。また、大阪万博におけるパビリオン等の建設が遅れており、これから多くの建設従事者が必要となります。それでなくても人材不足のなかで各産業と人材争奪戦の様相を呈しており、建設技術者の確保がたいへん難しくなっています。さらに、物価高騰により建設資材が値上がりしていることや、働き方改革も加わって、大幅な建設費の上昇につながっています。

 

しかし、この国立公文書館及び憲政記念館を整備することの歴史的意味を考えれば、貧弱なものではならず、質の高い建築物とする必要があります。

例えば最高裁判所は笠間市稲田の御影石により建造されており、その役割に相応しい重厚なものとなっています。この国立公文書館も是非茨城県の高品質の御影石を使って、堅牢で権威を感じるものにしたいと思っています。