酪農危機を突破するための全国酪農民緊急特別集会が開会されました。地元、茨城県からは、朝倉実行 酪政連茨城県支部連合会 会長、石田誠 副会長等が出席されました。

 

 令和3年度は、新型コロナウイルスの変異型の感染が急激に拡大したことによる消費の減退に加え、西日本を中心に記録的な大雨が広範囲に降ったことなどにより、牛乳・乳製品の需要はさらに減少しました。

 この結果、バター、脱脂粉乳の在庫が大幅に増加したため、政府は脱脂粉乳の在庫対策として、①在庫低減支援対策、②販路拡大等支援対策等を措置することにより、官民挙げての対処、対応となりました。

 

 一方、昨年より、配合飼料価格の高騰、購入乾牧草価格の高騰や流通量の減による入手の遅延、肥料の入手の遅延等、酪農生産資材の価格が高騰し、酪農経営を圧迫する状況が急激に進んでおり、価格の高止まり状況が継続しています。

 

 さらに、本年2月下旬、ロシアはウクライナに軍事進攻を開始しました。これに対し、EU、アメリカ合衆国、日本などは経済制裁をもって対抗しています。このような状況を受け、原油、天然ガスなどのエネルギー資源、小麦などの穀物、その他生活関連物資の調達に支障をきたし、価格は高騰しており、酪農経営環境は益々混沌としています。

 

 日本酪農政治連盟の皆さまからの緊急特別要請は、従来の生産基盤強化対策を踏襲のうえ、下記の施策の措置です。

 

1.購入粗飼料価格の高騰を受ける酪農経営に対する支援

2.高騰する配合飼料価格に対する適切な対応、支援の継続

3.上昇してる(科学)肥料の価格に対する適切な対応、支援

 

 政府与党の一員として、経営安定・生産基盤強化に資する諸対策の拡充により、後継者・担い手が夢と希望を持てる魅力ある酪農となるよう力を尽くします。

 

酪政情報 - 全国酪農業協同組合連合会 (zenrakuren.or.jp)