大洗町(國井 豊 町長)と八千代町(野村 勇 町長)の要望を政府につなぐため、法務省(葉梨康弘 大臣)、出入国在留管理庁(菊池 浩 長官)への要望活動に同行させて頂きました。私が法務副大臣・政務官を経験していることから、依頼されたものです。

 

 大洗町と八千代町は、農業や水産加工業などの地元産業を支えるため、長年にわたり多くの技能実習生等の外国人労働者を受け入れてきました。ついては、不法就労者の増加が問題となり、農業協同組合や水産加工業協同組合と連携して、事業主に対する組織的な呼び掛けをするなど、不法就労防止に取り組んできました。

 

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を実施するなかで、不法に滞在している外国人の増加が把握され、大洗町において不法滞在の外国人による傷害事件が発生し、八千代町では殺人未遂事件が発生しました。

 

 このような治安の悪化が、地域のイメージ低下につながっていることが報道されたことから、住民の皆さまからも不法滞在外国人の取り締まりを強化すべきとの声が寄せられています。

 また、不法滞在者は、新型コロナウイルスの検査やワクチン接種の対象とならないため、感染拡大防止にも大きな障害となっています

 

 そこで、外国人との共生の基盤を構築するために、不法滞在者の摘発など出入国在留管理庁や関係機関による、不法滞在の解決のための積極的な対策を求めました。

 また、農業や水産加工業をはじめとする、地元の中小企業者における、深刻化する人手不足に対応するため、外国人労働者や技能実習生に対する、安心して生活できるような環境整備の必要性を訴えました。

 

 外国人労働者が地域社会にスムーズに溶け込めるような環境づくりにより、地域経済の活性化のための人材確保を容易にしなければなければならないと考えています。

 

葉梨 康弘 法務大臣

 

出入国在留管理庁 菊池 浩 長官