自民党・情報通信戦略調査会の役員会が開催され、NHKと民放連からBPO(放送倫理・番組向上機構)やテレビ各局が持つ「番組審議会」の活動状況を聞き、質疑を行いました。

 これらの機構の役割の重要性は感じるが、実際の活動はよく分からないというのが実情です。佐藤調査会長はBPO設置から来年で20年となる節目に、その機能についての理解を深める必要がある考えているようです。

 もちろん、政治が放送する番組の内容について意見を言うということではなく、自律的に適正性を保つような組織とすることが重要ですので、今後も継続して議論をします。

 

 ロシアによるウクライナ侵攻に関連して、NHKがロシアでのテレビ放送を停止したという状況から、その問題についての説明がありました。

 プーチン大統領が、ロシア軍に関する「偽情報」を広めた場合に最長で禁錮15年の刑を科すなどとした法案を成立させ、外国メディアも対象となる可能性があることから、英公共放送BBCなども、ロシア国内での活動を停止しています。

 ロシア語や英語でのラジオ国際放送やインターネットの同時配信は、引き続き視聴できます。ラジオは茨城県古河市の「八俣」送信所から放送しており、極東向けの30分2回を3回にするなど、むしろ充実を図っています。