総務部会長として「政調審議会」と「総務会」において法案説明を行いました。先日の「総務部会・情報通信戦略調査会 合同会議」、「総務部会・ 選挙制度調査会 合同会議」で了承された「電波法及び放送法の一部を改正する法律案」、「国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律及び公職選挙法の一部を改正する法律案」について、説明後に無事に了承、今後は与党政策者会議等を経て、国会の委員会や本会議で審議されることになります。

 

 「電波法及び放送法の一部を改正する法律案」の概要は、電波の有効利用を促進するため、・電波監理審議会の機能強化・携帯電話等の周波数の再割当制度の創設・電波利用料の見直し等を行うとともに、近年の放送を取り巻く環境の変化等を踏まえ、・情報通信分野の外資規制の見直し・NHKの受信料の適正かつ公平な負担を図るための制度の整備等を行うための所要の改正を行うものです。具体的には、・電波監理審議会が電波の利用状況調査に基づく 有効利用の 評価等を行えるよう、その機能を強化すること・携帯電話等の基地局が使用している周波数について、電波の有効利用が不十分な場合等に再割当てを可能とすること・電波利用料の料額改定や、その使途として、Beyond5Gの実現等に向けた研究開発のための補助金の交付を可能とすること・情報通信分野の外資規制を見直し、外資比率等を基幹放送の業務の認定や無線局の免許の申請における記載事項とするとともに、変更があったときの届出を義務付けること・NHKの受信料の適正かつ公平な負担を図るため、還元目的積立金の制度等を整備すること等を内容とするものです。

 

 「国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律及び公職選挙法の一部を改正する法律案」は、選挙等の円滑な執行を図るため、 国会議員の選挙等の執行について国が負担する経費の基準を改定するとともに、 FM放送の放送設備により政見放送をすることができることとするなどの措置を講ずるものです。概要の第一は、国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律に関する事項です。参議院通常選挙のある年の定例改正として、最近の物価の変動等を踏まえ、投票所経費等の基準額の改定を行うこととしてます。また、最近の選挙の執行状況を踏まえ、移動期日前投票所の設置に要する経費を措置するための規定及び災害の発生や感染症のまん延等により生じた経費のうち基準額を超えるものを措置するための規定を整備するとともに、 事務費等の基準額を改定する こととしています。第二は、公職選挙法に関する事項です。民間ラジオ放送事業者のAM放送のFM放送への転換等に関する「実証実験」の実施に伴い、現在AM放送の放送設備で行うこととされているラジオ放送による政見放送について、 FM放送の放送設備においても放送できることとしています。また、今年4月には、参議院石川県選挙区の補欠選挙が予定されていることも踏まえ、早期に成立が図られるよう、ご協力をお願いしました。

 

政調審議会(政務調査会審議会・政審)

 

 

高市 早苗 政調会長