豚熱が、野生イノシシで拡大しており、農水省は飼育豚での被害を警戒しています。それは、豚熱(CSF)に感染した野生イノシシが今年に入り500頭以上見つかっているからです。

 

4月以降には新潟、神奈川、京都の3府県でも初めて感染が確認され、ウイルスを運ぶイノシシが動き回れば飼育豚への感染が再び広がりかねず、農林水産省は豚への予防ワクチン接種の対象となる「推奨地域」を必要に応じて拡大する方針です。

 

養豚場に出入りする人や車両の消毒、野生動物の侵入を防ぐ柵など衛生管理の徹底をあらためて呼び掛けているほか、関係自治体にはイノシシの捕獲数を例年より5割程度増やすことや、ワクチン入り餌を繰り返し散布することなどを要請しています。

 

いま人への新型コロナウイルス感染が問題となっていますが、その陰で養豚の世界で熱豚の危険が迫っているということも、なおざりにはできません。私も茨城県から、熱豚対策のワクチン接種要望を受けてきましたので、熱豚まん延で大きな損害が生じないように、着実な対策を講じなければならないと思います。