饗宴の儀に参列のため皇居に着くとすぐに、即位礼正殿の儀の行なわれた宮殿・松の間に案内され、高御座と御帳台を拝見しました。

間近で拝見すると予想以上に大きく、漆塗りの柱が輝いていて、まさに日本の伝統技術の粋を集めたものであることが分かる素晴らしいものでした。

 

モーニングや着物姿の正装で多くの国会議員、行政の幹部等が参列した厳かな雰囲気のなかで「国民の幸せと国の一層の発展を祈ります」との天皇陛下のお言葉を賜り、参列者代表がお祝いの言葉を述べました。

 

その後、天皇皇后両陛下、秋篠宮文仁親王ご夫妻と佳子内親王と参列者との交流の時間がもたれました。

 

これこそが即位礼なのだと、つくづく思ったことは、天皇陛下に接するときには決してこちらから言葉をおかけしてはならないというのが常識であると思っていたところ、今日の式典では天皇皇后両陛下が長時間に渡って、参列者の自由な言葉にお耳を傾けられ、応答されていたということです。

 

私が茨城国体にお出でいただいたことのお礼を述べると、労いのお言葉を述べられました。さらに皇后陛下とともに茨城の台風被害について如何か尋ねられ、案じられている旨のお話をされました。

 

秋篠宮文仁親王妃紀子様、佳子内親王は、全国障害者スポーツ大会「いきいき茨城ゆめ大会」にご参加される予定でしたが、叶わなかったことなどについてお話しをされ、茨城の台風被害について、お見舞いのお言葉をいただきました。

 

天皇陛下のご即位を広く披露する国の儀式である即位礼の一環として、このような貴重な交流の機会を設けられたことは、天皇皇后両陛下はじめ、たいへんなご労苦だったと思いますが、本当に意義深いものでした。