ここのところ大韓民国は外交面でかなり手痛い舵取りを行っているが、次年度予算についても首を傾げたくなる状況にある。
企画財政省は、社会保障や雇用創出、中小企業支援、環境対策、R&D(研究・開発)プロジェクトなどへの支出を大幅に拡大する方針を示し、積極的な財政支出として、60兆2000億ウォン(約5兆円)相当の赤字国債発行(今年は33兆8000億ウォン)の承認を国会に求めるとのことらしい。
輸出管理の適正化、ただそれだけでここまでする理由は?
フッ化水素やレジストについて、当初大手のサムスン電子に大きな影響があるとしていたが、サムスン電子は、即座に申請書類を日本に提出し働きかけたり、中国からの試作に取り組んだり、問題解決に行動を起こしている。
ではなぜ、サムスン電子は文大統領が言うところの内製化に資金を投じて取り組まないのか?
それは、フッ化水素の原材料自体も輸入することになったり、鉱石からフッ素を取り出す生産場や、フッ素と水素を繋ぎ合わせる物質の生成加工場も何から何までないものを一から起こす時間がそれ自体が会社倒産への舵取りになるからに違いない。
国政化に努めようとすること自体は悪いことではない。しかしながら、問題の長期的な課題であって、中短期的な課題解決には、是が非でも輸入の簡素化しかないのである。
その為、サムスン電子は3ヶ月と言われるフッ化水素の寿命との戦いで行動に出ざるを得ないのである。
では、なぜ、巨額の赤字を出してまで国政化に努めようとするのか。また、この赤字国債を次の年も、さらに次の年も国債発行する覚悟はあるのだろうか。
国民へのアピールとしてでは、かなりリスクが高い行動に映らないだろうか。
個人的には、材料が入らなかったことで利益減となった企業への補填や企業の営業先への賠償に消えていくような非生産的な使われ方にしかならないと感じる。
過度な赤字国債は間違いなくウォン安はさらに進むことになり、アメリカや日本とのスワップがないなか、経済はさらに後退することになるだろう。
本当に、国民生活にも降りかかってくる話なのに、大韓民国民の方々はもっと、自国の政府に対して監視する必要がある。