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Catch at straws

日々、感じたことを書いていきます。
映画、本、落語…etc作品紹介もしております。




天空の城ラピュタ [DVD]

評価:

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ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
¥ 3,471
(2002-10-04)




空と遺跡と古の秘宝
SF冒険アドベンチャーの金字塔

恐らくジブリ映画で最も人気のある作品ではないでしょうか。
私も幼い頃から何度観たか知れません。
以前「私のジブリ映画ベスト10」ではこの作品を2位にしましたが、
この作品に出てくるロボットがジブリ全体で一番好きなキャラクターです。

元ネタになっているスウィフトの「ガリヴァ―旅行記」で
ラピュータは学問の粋を集めた学問都市で、科学者しか住んでいません。
人の役に立たない学問の為の学問と、絶対的な力を使った人々の生活を無視した支配
その時代の社会を風刺し、批判しています。





軍の巨大な飛行船。突然空賊の襲撃にあってしまう。
そこに乗っていた、事情あり気なペンダントをつけた女の子が
空賊から逃がれる最中、窓から真っ逆さまに落ちてしまう。

その真下の街に住む少年パズー。
両親は既に亡くしており、鉱山で働きながら独り暮らしをしていた。
夢は父が生前に見たと言っている伝説の空飛ぶ城「ラピュタ」を見つける事。

ある日、不思議な光を放つペンダントをつけた女の子が空からゆっくり降りてきた。
気を失っている彼女を連れて帰ったが、翌朝すぐに空賊が追ってきた。
女の子(シータ)を連れて逃げるパズーだったが、シータは軍にも追われており、
ついに軍に捕まってしまう。

どうやらシータは「ラピュタ」の秘密に関係しているらしい。
それ以外は何も解らぬまま、軍から金を握らされ追い返されてしまうパズー。
自分の無力さを噛み締めながら家に帰ると、シータを狙っていた空賊が家を占領しており…



まぁ~面白い。久々に見たのですが、最初の逃走劇、シータの救出劇、そしてラピュタを舞台にした最後の戦い。ハラハラドキドキの展開もさることながら、一途に夢を追う少年の信念、神秘的な古代遺跡の秘密とそこに隠された悲しみ。
子供から大人まで全ての人が楽しめる味わい深い作品です。

この作品で監督は何を言いたかったのでしょうか?
人智を超越した科学技術を持つラピュタは何故滅んでしまったのか?
劇中、この答えについては、シータの『人は土を離れては生きられないのよ!』という台詞しかありません。

富と力を巡る醜い争い、取り残されたロボット達…悲しみしか生まない「ラピュタ」。
人の生活とは別の次元にあるその存在は人間にとって悪なのか?
人にとっての「幸せ」とは何か?その為に必要な技術とは何か?

原発問題を抱える現代の日本。
非常に深いテーマを感じます。

2012.4.7追記

録画していたラピュタを観ました。
自然の恩恵を受けて生きている事を忘れ、利用する事だけを考えている人類。
そんな人類の過信に警告を発しているのでしょうか。

ラピュタを離れる瞬間、鳥たちと戯れている園庭ロボットを見つめる二人。
印象的でした。
二人が守りたかったのは何なのでしょうか?
悲しみに悲しみを重ねる事を拒んだ二人の決意。カッコ良かった。