貧しいけれど暖かい
昭和30年代の東京を舞台にした、心温まる人々の交流を描いたお話。
2005年の日本アカデミー賞を総ナメにした大ヒット作品。
面白いとは聞いてはいたのですが、今まで観る機会がありませんでした。
今月シリーズ第3作目が映画公開となる為、1作目2作目が金曜ロードショーで放映されました。
録画しておいたのを初めて観ました。
昭和33年の東京。上京してきた六子が就職したのは下町ど真ん中にある小さな自動車修理工場。大手自動車会社の秘書を夢見ていた六子はガッカリしつつも家族経営の鈴木オートに住み込みで働き始める。
鈴木オートの社長・則文は苦労して作った自分の会社をいつか大きな企業にしたいという夢があった。貧しい暮らしではあるが、優しい妻、元気な息子と暮らす毎日。
その向かいには芥川賞を目指す売れない小説家、茶川龍之介が駄菓子屋を営んでいた。
行き付けの居酒屋のママ・ヒロミから頼まれ、酔った勢いで母親が蒸発して身寄りのない淳之介を預かる事になってしまう。
六子と則文の大ケンカ、則文の息子と淳之介の行方不明事件、家族愛が芽生えた龍之介の奮闘…
TVも電話もない、貧しかったこの時代。悲しい事も多いけれど、それ以上に暖かい人々の交流は今以上に豊かな暮らしだったかもしれません。
CGを駆使した当時の日本の再現も凄いですが、決して古臭さはなく、エンタテイメントを意識した演出で当時の様子を忠実に描いています。
いつの時代でも家族愛の美しさは不変です。
息子のヤンチャぶりを見越した母のお守り、友人から金を借りて用意したクリスマスプレゼント。田舎の母からの手紙。泣けたなぁ~。
気楽に楽しめて味わい深い。こういう映画が大好きです。
描写も細かいし、日本アカデミー賞にも納得でした。


