急に視界が広がる浮雲園地 ~まほろばの国~奈良探訪記 9
急に視界が広がる浮雲園地
近鉄奈良駅から徒歩で東大寺を目指して登大路を東へ進んでいくと、やがて「大仏殿」の交差点にぶち当たる。その目の前にあるのが浮雲園地だ。あるいは春日大社の表参道や浅茅ケ原園地方面からも歩いてすぐのところにある。
写真のように、いきなり急にパッと視界が広がるため、思わず「ほーっ」という声が出てきてしまう大変気持ちの良い場所だ。
正面奥に見えるのが若草山、そして右手奥の大きな建物の瓦屋根が「奈良春日野国際フォーラム甍(いらか)」である。
浮雲園地は奈良公園内のちょうど中心部。場所は以下の地図を拡大して参照してほしい。
ところで、この浮雲園地は単に開けた芝生の広場だけではなく、三社託宣池(さんしゃたくせんいけ)に向かう北側には色とりどりの木々が植わっており、紅葉シーズンはとてもカラフルな姿を見せてくれる。
浮雲園地の北側を歩く
なかなかいい感じだなぁ…と思いながら散策していると、急に曇り空から朝陽が差し込んできた。
数頭の鹿が落葉した赤い絨毯の上で休んでいるところに木々の間からやわらかな木漏れ日が差し込み、とても幻想的な光景になった。
浮雲園地北側の早朝、美しい光景
しばらくの間、見とれてしまった。時間はちょうど午前8時。
「早起きは三文の得」というが、奈良公園の早朝散歩はこのような美しい光景に出逢える。
ここから今回の奈良公園訪問の際の、楽しみのひとつにしていた三社託宣池まではもうすぐそこ。足早に向かうことにした。
浮雲園地で出逢った鹿たち
太田忠の縦横無尽 2020.12.29
『急に視界が広がる浮雲園地 ~まほろばの国~奈良探訪記 9』