朝焼けに刻々と変化する浮見堂 ~まほろばの国~奈良探訪記 3
さて、前回ブログ「奈良公園の穴場、浮見堂&鷺池 ~奈良探訪記 2」の続きである。
浮見堂の姿は1日のうちでも時間とともに、また季節とともに刻々と変化していく。被写体としてもとてもサマになるため、浮見堂を熱心に撮影するカメラマンも多いようだ。
私は2020年11月25日の紅葉シーズンに早朝から訪れる機会があり、鷺池の西側にあるカエデの木のある場所(一番良い撮影のスポットだと思う)から朝焼けとともに美しく変化する浮見堂を撮影してみた。日の出時刻は午前6時40分。その頃にはもうすでに5~6人の撮影者が鷺池周辺にいた。
まずは日の出時刻から13分経過した午前6時53分の浮見堂である。山に隠れて太陽の姿はまだ見えず、ぼんやりした朝焼けが水面に映っている様が美しい。
浮見堂① 午前6:53
それから14分経過した午前7時07分の浮見堂。太陽の光が次第にはっきり水面に映り込み、周りも明るくなってきた。
浮見堂② 午前7:07
さらに10分経過した午前7時17分の浮見堂。太陽の反射が一段と強くなり水面いっぱいに広がっているのがわかる。もう随分と明るい。
浮見堂③ 午前7:17
そしてさらに6分後の午前7時23分の浮見堂。太陽が高円山(たかまどやま)の山の端からきれいに顔を出し、とても清々しい幻想的な風景。この頃には朝一で散策する人たちの姿もぽつぽつと見られるようになった。
浮見堂④ 午前7:23
撮影場所に1時間弱いたが、刻々と変化する浮見堂を堪能することができ、何とも贅沢な時間だった。昼間にふらっと立ち寄って、いい写真を撮るのも楽しいが、それとはかなり違う異質の体験だった。
次回は青もみじの季節と赤もみじの季節での対比、また浮見堂そのものについても紹介したいと思う。
太田忠の縦横無尽 2020.12.22
『朝焼けに刻々と変化する浮見堂 ~まほろばの国~奈良探訪記 3』