小休止から12月は再び上昇相場へ
紅葉シーズンも最終盤を迎えた。めっきり冬らしい気候になった。私事で恐縮だが、1週間ほど前に高熱を発して体調を崩したが、早目に病院で診察を受けて事なきを得た。読者の皆さんも体調管理にはくれぐれも気を付けていただきたい。さて、遅くなったが10月のポートフォリオ状況ならびに近況について記したい。
10月のマーケットは日米市場ともに続伸する展開となった。
米国市場は7か月続伸し、主要3指数ともに過去最高値を更新。NYダウは初の23000ドル台乗せ。9月の雇用統計は-3.3万人となり予想の+8万人を下回るもののハリケーンによる一時的要因と受け止められる。9月の製造業景況感指数は13年ぶりの高水準、また非製造業景況感指数は12年ぶりの高水準。2018年度の予算決議案が可決され、税制改革案の審議が前進するとの見方が強まる。10月のNYダウは23377ドルと前月より972ドル上昇し月間騰落率は+4.3%。ナスダックは6727となり232ポイント上昇の+3.6%となった。
東京市場も続伸。日経平均は16日続伸の歴代最長記録を付け、1996年7月以来21年3か月ぶりに22000円台乗せ。衆院選で与党が圧勝し企業業績への期待も高まり、アベノミクス相場の高値を上回ったことで海外投資家の買いが活発に。北朝鮮の挑発的動きは見られず安心感。売買代金は2.5兆円程度で推移。為替は先月末の112.70円から今月末は113.10円へ。10月の日経平均は22011円で取引を終え、9月末の20356円から1655円上昇し月間騰落率は+8.1%、Topixは+5.4%となった。一方、小型株市場はジャスダック平均が+3.3%、マザーズ指数は+3.7%となった。
太田忠投資評価研究所のインターネットによる個人投資家向け「投資実践コース」 における10月のパフォーマンスは+3.7%となり、年初来+9.0%、累計では+158.0%(9月末+148.9%)と前進。10月末時点のポートフォリオの株式比率は74%で22銘柄を保有(9月末は70%で20銘柄を保有)。株式部分の含み益は+17.8%(9月末は+17.8%)。74%のうち現物株のウェートは34%、日経レバレッジETFの保有比率20%の実質ロング比率は40%でロングは合計74%。これに対し日経ダブルインバースETFの保有比率15%の実質ロング比率は-30%、純金ETF5%は株式とは逆の動きをするため、これらのロング比率は-35%。トータルでは39%のロングポジションとなり、9月末の35%からアップした。
10月は一段と力強い上昇相場となった。米国市場は3指数揃って過去最高値を更新し、日本市場も日経平均が年初来高値を更新して21年ぶりの高値。しかも連騰記録は16日という歴代最長記録も付けた。
短期ではない長期の外国人投資家の買い意欲が非常に強まっているため、上昇相場はしばらく継続する可能性が高まっている。11月の中旬以降は欧米市場が継続して上昇する一方、111円台まで上昇した円高に阻まれて、日本株は膠着状態が続いている。しかし、現在の日経平均22600円におけるPERは14.8倍と一株利益が1500円を超えてきたことで割安感が強まっている。12月は再び上昇相場が期待できる。短期的にはPERが16倍に高まると24300円、そして17倍に高まれば25900円レベルまで上昇余地がある。加えて、年末&年始に向けて新興市場を中心とした小型株効果が働けばパフォーマンスの上乗せが期待できる。さらに運用資産を積み上げていきたい。
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太田忠の縦横無尽 2017.11.30
「小休止から12月は再び上昇相場へ」