医学部にはサークルがありません。

(一部他大学のサークルに参加してるつわものもいましたが)

 

その代わりに「部活」が存在します。

 

医者同士の会話でも出身校のあとに必ず「何部だった?」ってのがセットになるくらい、医学部で部活は重要な位置を占めてるんだよね。

 

医学生も横にしろ縦にしろ基本的には部活単位でコミュニティが出来上がる、これが医学部の特殊な人間関係を創り出してるわけです。

 

なので大半は基本どこかに入部して楽しい部活ライフを送るのが通常で、僕も一応水泳部に入ったのですが、1年で辞めてしまいました。

 

理由は2つ。

 

①時間が無い

 

埼玉から2時間かけて通学してたので朝練には出れませんし、夕練に出ると食事もセットになってるので帰宅するのが23時を過ぎてしまいます。

 

そもそも帰りがけにバイトをしてたので、部活に寄る時間はありませんでした。

 

 

②金が無い

 

部活に入ると良いことがあって、その一つが「下級生はおごってもらえる」ってことでした。

 

入部したころ、先輩が何もかもご馳走してくれるし、車も持ってるので駅まで送迎してもらえます。

 

1年生は1円も使うことはなく、まさに至れり尽くせりでした。

 

・・・ですが、待てよ、と。

 

つまり進級したら今度は僕が下級生におごらなければならない。

送迎をしなければならない。

 

みんな当たり前のように近所にマンションを借り車を持ってるのが私立医学部ですが、うちは残念ながら貧乏だったため電車通学だったし車なんて論外。

教習所に通う余裕だって無かったくらいです。

 

余談だけど医学部周辺は田舎なのに家賃が異常に高い。。。不思議だね。

 

ただでさえ自分の交通費や食費その他は学校帰りにバイトしてやりくりしてたので、行きもしない部活の後輩の食事の面倒なんてとても見れたもんじゃない。

 

 

・・・というわけで僕は早々に部活をやめて優雅な医学生ライフからはちょっと距離を置く学生生活を送ったわけです。

 

授業が終わったらさっさと課題を終わらせ誰よりも早く下校、そしてバイトと。。。

 

医学部にしちゃ意外に苦学生だったぜ。