手足口病が流行しつつあります。

 

手足口病については動画やサロン内で解説してるのでそちらをご覧いただくとして、今年はちょっと傾向が違うな?と思うことがあります。

 

手足口病ってのは読んで字のごとく手と足と口に水泡ができる感染症で、なぜ手と足と口に出来るのか謎なんです。

 

そもそも軽い風邪の一種で治療法もなく治癒判定も難しいため登園禁止にもなっていない、ゆえに検査キットなども存在しません。

 

なので僕ら医者が診て手と足と口に水泡を認めれば「ああ手足口病だね」と診断がつく。

 

 

ところが今年の手足口病は典型例じゃないケースが多くて、水泡が出る場所が手だけとか足だけとかいうのは良くあるけど、手足口以外の部位に水泡ができるケースが散見されます。

 

お腹や背中などにパラパラと水泡が出るので、なにこれ水疱瘡?とびひ??などと悩ましい例も多い。

 

よくわからないけど他の可能性が一切否定され最終的に手足口病だったという診断にたどり着く。

 

 

まあ上記のような理由で手足口病を見逃すことがあっても害はないけれど、不用意に知らない皮膚科医などが診て例によって「とりあえずステロイド」を出されて悪化するケースも、まあある意味夏の風物詩になっちゃってるんだけどね。

(感染症にステロイドを使うと悪化するのはもはや常識だと皆さん知っておきましょう)

 

子供の発疹をみたら必ず小児科を受診するべきです。