学生のころ精神科の授業で聞いたことがありました。
ラプンツェルってのはグリム童話に出てくる「髪長姫」のことで、それが由来なんだよ、と習った記憶があります。
そう、ディズニーアニメになる前の話で、だからこそ当時聞いたこの耳慣れない名称がなんだか記憶に残ってるんですね。
どういう病気かというと簡単に言えば「抜毛症」と「食毛症」が合併したような精神疾患の総称です。
抜毛症ってのは比較的よくあるのですが、食毛症ってのは珍しいらしく当然ながら僕も経験したことはありません。
とにかく長く伸ばした髪の毛を抜いて食べてしまう病気で、毛髪は消化されにくいし、おまけにそれが長いと胃粘膜のシワに挟まってしまい長期間滞留してしまうそう。
それらが大量に絡み合って変異して毛玉ボールみたいな「毛髪胃石」となって、腸閉塞や消化管穿孔を引き起こし場合によっては死亡してしまうというもの。
精神疾患で患者に「毛髪を食べてる?」と聞いたところで正直に答えない場合が当然多く、したがってそうとう具合が悪くなってから発見されることが多いそう。
大量の毛髪が溶けかかりながら大きな塊になってる内視鏡写真を見させられたのが今でも忘れられない・・・
(「毛髪胃石」とググったらでてくるかもよ)
ラプンツェル、と聞くと僕らはそっちのほうを思い出しちゃうかも・・・