とかく最近の研修医のダメダメぶりをたたく僕ですが・・・

まあ今年始まった「働き方改革」もあるし、実は令和の研修医たちは、医師としての使命である医療の質向上と働き方改革という、どうかすると相反する課題に直面している、非常に難しい立場に置かれてると言えます。

 

ある意味気の毒かなと。



最近の意識調査で、研修医が研修先として選ぶ医療機関で重視していることは?という質問で、多かった回答が「症例数」「初期研修医の裁量の大きさ」「専門研修との連続性」だったそう。

もちろんハナっから楽したいと思うバカな研修医も一部いるのでしょうが、多くの研修医が経験できる症例の数やどこまで研修医にやらせてくれるか、将来の進路はどうなっているかなどを意識しているという、それってのは僕が研修医の時とさして変わってない考え方でした。

とかく馬鹿にしてしまう令和の研修医ですが、彼らは彼らでこのやり辛い中で必死に頑張ってるんだな、まだまだ捨てたもんじゃないなと思った次第。



こういう意識が高い研修医は、決まり通り定刻5時に帰すことなく多くの経験を積ませればいい、きっと本人もそれを望むはず。

 

もちろんそれが過労にならぬよう指導側の配慮が必要で、それこそが「医師の働き方改革」の根幹になるべきところでは?と。

 

 

意識の高い者も低い者も等しく定時で返すから等しく成長しなくなるわけで、成長が見込める研修医はどんどん伸ばすようなことをしてほしいもんです。

 

 

令和の時代にも将来の医療の質向上に大いに貢献してくれる人徳ある立派な研修医がいる、それを埋もれさせるようなことがあってはならない。