箍「たが」と読みます。

 

「箍が外れる」と言えばわかるでしょう。

 

箍というのは、桶を形作る円状の縄のことで、複数枚の木板を円筒形に並べて、それを箍が固定させることによりお桶の形状を保つわけです。

 

箍が外れてしまうと、これら木版ばバラバラに崩れてしまい、桶としての役割を果たせなくなります。

 

 

容器としての桶を人間社会に例えるならば、箍ってのは「権力」のことだと思います。

 

箍のような強い力があるおかげで社会は秩序を保てているわけで、これが無くなれば人々は社会はバラバラになってしまい、社会は人間の住みかとしての役割を失ってしまうわけ。

 

とかく日本人ってのは独裁的な強い権力のようなものを忌諱する傾向にあって、それは様々な歴史的背景や要因があるわけですが、でも我々の社会を安定的に保つためには少なからず箍が必要だったりします。

 

それは法律とかルールとか一般常識なんて言われますが、早い話が一種の権力の別の呼び方に他なりません。

 

 

個人の自由がとかく尊重されがちな現代ですが、完全に各々が自由で箍が存在しなければ社会はバラバラになってしまう。

(そうなりかかってるのかもしれない、すでに)

 

別にプーチンみたいな極端な独裁者は必要ないけれど、ある程度の「箍」は今の世の中に必要なのかもしれない。