熱が出たら抗生剤
咳が出たら抗生剤
鼻が出たら抗生剤
大人ならいざ知らず(大人も本当はダメだけど)子供の診療でこのように日常的にフツ~に抗生剤を出す医者がまだまだいるそうです。
耐性菌の問題は深刻で、厚労省や小児科学会などは抗生剤の適正使用を再三提言しているし、多くの小児科医は「子供の風邪に抗生剤は必要ない」という立ち位置になってきている。
僕なども(開業当初は出しまくってましたが)今は抗生剤をほとんど出さない。
中耳炎、副鼻腔炎、膿痂疹など細菌感染が明らかな場合に限って、当然ながらなぜ抗生剤を今回出すのかをちゃんと説明したうえで処方している。
検査をほとんどしない僕ですが、たまにする理由の一つとして抗生剤の使用をいかに回避するか、ってのが目的だったりする。
それくらい僕ら小児科医は抗生剤の使用を極力しないように細心の注意を払って日々診療をしているわけです。
それなのに未だに日本国内で子供の風邪に抗生剤を毎回のように出しまくる医者がいる。
しかもタチが悪いのは説明すらしないってこと。
「風邪だからお薬出してるね~」
と言われて出された中に抗生剤が混じってる。
言語道断だからね。
皆さんも周りにそういう医者がいたら、そういうところにはもう行くべきではないです。