僕ら医者にとって、当然ながら患者さんの病気を正確に診断し治療することが求められます。

 

その診断のために、問診したり診察したり必要に応じて検査をしたりと、色々なツールを駆使して正確な診断につなげるわけです。

 

そんなツールの一つとして意外にあなどれないのが、僕ら医者が感じる違和感、「何かおかしいぞ」という第六感のようなものです。

 

一見元気にしている赤ちゃん、診察しても異常なさそう、でもなんとな~くおかしな「オーラ」が感じられるんだよね、、、気になるから一応病院を紹介しましょう、とした赤ちゃんが実は重病で一刻を争う状態で命をとりとめた。

 

こういうケースは開業医をしている10年余りのなかで割と頻繁にあったりします。

 

僕自身の経験や診断能力のあるなし云々じゃなく、これはもう医者としての第六感としか言いようがない、教えようにも教えられない「ツール」です。

 

もちろん若手で経験が浅いうちは、このように「何かおかしい」と感じても杞憂に終わることが大半です。

 

でもその中のごく一部に、その瞬間を逃したら命にかかわるような重病の発見につながるケースがある。

 

なのでこういった第六感のお告げに対し僕は素直に従うようにしてます。

 

最近では僕もはっきり言うようにしてます

「きっと何もないとは思うし僕の未熟ゆえの思い過ごしだと思う、でもやっぱどうしても気になるから詳しく調べてもらいましょう」

 

何だろうね、こういう第六感的なものって、割とあって決して無視してはいけないんだよね。