古い格言に

「病を治すのは医者じゃなく患者自身である」

とあります。

 

ホントその通りだと思います。

 

たとえガンの切除術をしたとしても、同じがん患者に同じ手術をしたとしても、生きる人もいれば死ぬ人もいる。

 

結局のところその患者さんの「治す力」が左右するわけであって、僕ら医者が施す医療ってのはその治す力をいかに引き出すか、そしてあとはその治す力を信じて待つのみ、だったりします。

 

僕が日々100人と対峙している「風邪」の子供たちも、そのほぼすべてに僕は「風邪薬」って呼ぶものを処方するわけですが、そもそも風邪を治す薬なんて無く出すのは症状を緩和させるものでしかない。

 

結局は風邪を治すのは僕でもなく薬でもなく患者さん自身なんだよね。

 

 

だからといって風邪が治らないのを医者のせいにされても困るぜ!と言うわけじゃない。

 

でも子供の風邪が治るため、子供の治癒力を引き出すための協力は色々としてほしいかな。