昨今は学校や保育園で抗原検査キットが配布されてて、なにか症状があれば検査するように言われる世の中です。

 

検査しないと登園を認めないと言い出す保育園まで出る始末。

 

 

検査して陽性と出て相談にくる(電話やオンラインで)ケースが非常に多いのは当院だけじゃなく日本中のクリニックで起こっていることでしょう。

 

それはいいんだけど、配布する側やされて検査する側が、抗原検査ってのの特徴を全く分かってないのが問題すぎると思います。

 

 

抗原検査で陽性が出れば、それはコロナ感染と判断できます。

これは簡単な話で、陽性だったら規定の期間療養すればいいだけの話ですね。

 

困るのが検査が陰性だった場合です。

 

陰性だったらコロナ感染が否定されると思っている人(学校や保育園もね)が多すぎる。

 

抗原検査はPCRと違って感度が低いので、ウィルスが充分に増えてないと陽性が出にくい。

 

軽症や無症状のコロナ感染者が抗原検査をしたって、ほとんどが陰性と出てしまう。

 

それをもって「コロナ感染じゃ無かった」と大手をふるって外を出歩く・・・

 

 

感染対策のため、まんえん防止のため、と銘打って抗原検査キットをばらまいた結果、ほとんどが陰性と出てしまう抗原検査の結果をもって物事の判断材料にしてしまった結果、それがかえって感染者を増やすことにつながっているんだよ。

 

 

抗原検査で陽性と出る人は氷山の一角で、その数倍から数十倍のステルス感染者、検査が陰性だったから感染していると思っていないステルス感染者が、世の中にはびこっているんだってことを、もっと知るべきだし、その上で今行われている「対策」とやらがいかに意味が無いものかってのを、考えて欲しいもんだ。

 

律儀に検査して陽性と出た人だけが感染者あつかい、他の多くは非感染者あつかい、はては陽性と出ると困るからあえて検査をしない人もいる。

 

そんな検査にいったいどれほどの意味があるのかと。

 

検査した者がバカを見るだけの抗原検査なんて、早々に止めてしまえ。