例によって前もって断っておきます。
世の中には子供のお肌について熱心に勉強し、それを実践しておられる優秀な皮膚科医さんもおられますし、実際僕もそんな先生から学びました。
世の中の皮膚科医すべてがダメダメという訳ではないので、あしからず。
僕は子供の皮膚の事は小児科が最も詳しいと信じています。
大人の肌と子供の肌は根本的に別物と考えないと、子供の肌トラブルは治療できません。
そんな子供の肌の特性をよく知っているのは、やはり小児科医なんです。
実際、僕の周り(しかも相当広範囲)で子供の皮膚に詳しい皮膚科医さん、残念ながら知りません。
それを責めるつもりはないんです。
専門外なのですから。
繰り返しますが、子供の皮膚のケア・治療をするのは小児科医であるべきです。
さて、今日の記事は皮膚科に関することではなく、小児科医に関することです。
湿疹が治らず遠方から来られる方が後を絶ちません。
ほとんどの方が誤ったケアをされているので、僕の仕事はそれを正して差し上げるだけ。
あとは皮膚は勝手に治っていきます。
皆さん色んな病院を転々として、当院にたどり着きます。
そんな皆さんに多く共通するのは、とにかく皮膚科医を転々とされていること。
治るわけがありません。
前に書いたように、皮膚科医さんにとって特殊な子供の肌は専門外なのですから。
なので子供の肌に関することは小児科に行きましょうね、と指導してさしあげます。
すると非常に多くいただく返答が、
「かかりつけの小児科に、皮膚科へ行くように言われました」
と。
繰り返しますが、子供の肌トラブルは小児科の領域です。
大学病院クラスの皮膚科医なら別ですが、普通の開業医レベルでは子供の皮膚の事は小児科医が診るべきなのです。
小児科医ならできるはずです。
だって僕だってできているんだから!
ちょっと勉強すれば子供のスキンケアのなんたるかなぞ、どんな小児科医にだって習得できる簡単なことなんです。
繰り返します、どんな小児科医にだってできます!!
したがって皆さんがかかりつけを選ぶ際に、湿疹などの相談に対し
「これは皮膚科に行って」
と簡単に投げてしまう小児科医は、気をつけた方が良いと思われます。
そりゃあ僕らは中耳炎の鼓膜切開は出来ませんし、眼球の処置だって出来ません。
出来ない事は専門家に任せます。
でも、日常の小児科診療で最も多く遭遇する子供の皮膚トラブルくらいは、見れるだけの知識を持っていないとダメだと考えます。
「皮膚の事は皮膚科へ行って」「皮膚、診れませ~ん」
とか平気で言う小児科医には気をつけましょう。