風疹の流行に歯止めが効きません。


感染した妊婦から産まれてくる奇形をもった赤ちゃん(妊娠風疹症候群)は、昨年の流行開始からすでに10例を超えているそうです。

これは異常事態です。


妊娠風疹症候群は、僕も数年間NICUの最前線で新生児を診てきましたが、年間2000~3000件の分娩を扱っている病院でしたが、それでも1件しか経験しませんでした。

しかもその1件自体も全国的にもレアだったので、その1件だけでも学会で大々的に発表ができるくらいだったのです。


1例だけでも学会発表ものなのに、この半年で10例です・・・

今後も明らかに増えていくことでしょう。


昨日ニュースで見ましたが、自治体でワクチン接種の公費助成を行っているのは全国でも1割程度だそうで、ほとんどの自治体で助成を行っていないというのが現状みたいです。

ニュースでは人口140万人を抱える大都市の神戸市で助成されていないことが取り上げられていて、市の担当者が、

「我々市ではなくて、国や県がやってくれないと・・・」

と、お約束の責任転嫁


ああ~川崎市だけじゃないんだなお役人は!と思ったりしました。

むしろ独自に助成を行っている川崎市などまだマシな方ですよね。

川崎市は2000円で接種することができますので、風疹にかかったことが無い・ワクチンを接種したことがない、あるいは記憶があいまいな方も、迷わず急いで接種をしてくださいね。

とくに男性です!

(こちらの記事を参照!)



風疹ワクチンは現在品薄なので、接種するとなるとMRワクチンになります。

前にも書きましたがこれ自体は全く問題ありません。

が、MRを自費で接種するとなると1万円以上かかってしまいます。


この異常とも言える大流行を食い止めるためには、国民全員が一気に接種をしないとダメなのに、これでは接種を躊躇する(あるいは経済的に接種できない)人が続出でしょう。



ここで風疹ワクチン(MR)接種する時の注意事項を。


・女性は接種1カ月前と接種2カ月後の間は避妊してください

・ただ、仮に避妊期間中に妊娠が発覚したとしても、中絶する必要はまったくありません

・女性の接種者が多いのですが、むしろ男の方が接種すべきです。ご主人にも必ず接種するよう呼びかけてください

助成されていない地区でも出来れば接種してください!それは自己防衛のみならず、自身が感染源となり不幸な子供が産まれてしまうことを防ぐためです



風疹は、かかるかワクチン接種するかしか抗体を得る方法はありません。


繰り返しますが抗体を持つことは社会生活での最低限のエチケットとして認識しましょう!







ブルーラグーンでは現在、存続のための署名活動を行っております!

皆様のご協力を是非ともお願いいたします!

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