インフルの流行がいよいよ本格化してきましたね。


やはり当初の予想通り1月末から2月にかけてが流行のピークとなりそうです。


検査をしない僕も、さすがにインフルの検査だけは疑われれば必ず行います。

治療法がある病気だし、流行拡大を防ぐためにも診断はつけなければならないからです。


去年、RSの流行が話題になりましたね。

医者の間では「RSが流行った年はインフルが少ない」という都市伝説があります。

実際にRSウィルスがインフルエンザの増殖を抑制するという論文も多く存在するので、一概に都市伝説として片づけられないことなのかもしれません。

いずれにしても、その都市伝説が本当であればRSが大流行している今シーズンはインフルが少ないはずです。

でも現時点では流行の加速スピードはかなりのもの。

例年通りの流行ぶりになるのではと予測されてます。


都市伝説、当たらないじゃん!と思われるかもしれません。

が、そもそも僕は「RSが大流行している」という事実自体に疑問を持っています。

こちらの記事 でも書いたように、保険適応になったとたん治療法もなく検査の意義の少ないRSを日本中の医者が阿呆のように検査しまくったから、RS陽性の絶対数が増えただけであって、決して今シーズンが例年に比べて飛躍的にRSが大流行したわけではないというのが僕の持論です。

RSの検査をほとんどしない僕に言わせれば、今シーズンのRSは例年通りってとこでしょう。

(僕は入院させるお子さんにしか検査をしないので、その頻度が例年と変わりなく、したがって例年通りだと推測しています)

つまり都市伝説通り、RSが例年通りなのでインフルエンザはやはり大流行するはずです。



こうなるとノロの時のように、様々なメディアで様々な予防法が紹介されます。

まあ出来ることはするに越したことはありませんが、不必要な出費や負担をかけるような無理な予防法(それこそ都市伝説的な)はしなくても良いと思われます。

中には常識はずれな素っ頓狂な予防法が例えば「たま○よ」とかに書かれたりしますが、あまり信じないようにしましょう。


基本は何と言ってもうがい・手洗いです!

これに尽きますね。


あとは以前にも何度か書きましたが、加湿も重要です。

乾燥に強いウィルスは、湿度が低いと空気中を舞います。

加湿すれば空気中の水分がウィルスに付着して、床に落ちます。

充分な加湿→床掃除。これも大事でしょう。


当然ながら喉が乾燥していると粘膜の防御機能が落ちて感染しやすくなるので、そういった意味でも加湿は重要です。


もう一つ、皆さんに今回おススメしたいのは顔洗いです。

外から帰ったらうがい・手洗いの他に、顔を洗いましょう。


マスクをしていても、それ以外の顔面にウィルスが付着している可能性があります。

僕などは職業柄、インフルをまき散らす子供と対峙しているわけで、顔面に思いっきりウィルスを浴びます。

なので僕は診療が終わると「ギャッツビーフェイシャルペーパー」で顔を拭きます。

これがどれくらい効果があるのか根拠はありませんが、とりあえず開業してからは毎年インフルにかからずにやってこれてます。

(ノロには何度もかかりますが・・・)


ですので洗顔(簡単に水で流すだけでもいいと思います)や顔拭きは重要だと思います。

根拠はないけど、なんとな~く綺麗になった気がしますよ。


この冬、是非お試しください。