先月、新たなロタウィルスワクチン「ロタテック」が発売されました。
ロタウィルスには多くの種類があって、その中でも胃腸炎を起こすメジャーなウィルス株5種類すべてに対応しているというのがロタテックの最大の特徴です。
また、ロタリックスより若干お値段が低いというメリットもあります。
(それでも数万円になりますが・・・)
これによりロタウィルスによる胃腸炎の9割を予防できるそうです。
(・・・と、説明に来た業者さんは言ってました)
ネックは接種回数。
2回接種のロタリックスに対して、ロタテックは3回接種・・・
これを生後6か月までに終了させねばなりません。
はっきり言って大変です。
生ワクチンなので接種後は4週間ワクチンは接種できません。
この時期にはBCGという生ワクチンもあります。
同時接種をしっかりと併用しないと、大事な時期に必要なワクチンが終了できません。
ここで言う「必要なワクチン」とはロタなんぞではなく、ヒブや肺炎球菌やDPTのことです。
前にも書きましたが、同時接種を恐れて単独でロタワクチンだけ接種するというのは愚の骨頂です。
もし同時接種を勧めないのにロタワクチンを扱っている医療機関があったなら、気をつけましょう!
(いまだに同時接種を勧めない医者がいる・・・悲しい事です。)
ロタワクチンの必要性は極めて低いというのが僕の持論であって、そんなもの以前にやるべきワクチンをしっかりと済ませることが重要なのです。
高価なワクチンです。
日本の医療水準で胃腸炎で死ぬことはまずありません(先天的な病気をお持ちのお子さんなどは別です)し、そんな病気のために何万円もするワクチンを僕は積極的にはお勧めしません。
接種することを止めはしませんが、何が優先すべきワクチンなのかをちゃんと把握したうえで接種を検討しましょう。
DPT・ヒブ・肺炎球菌の3つは、早急に接種しないと命にかかわるワクチンです。
まずこれを優先しましょう。
ロタを接種する場合には、この3つと必ず同時接種しましょう!