またまたSXD君が意地を見せてくれました。


この日は天気こそ良かったのですが、終始風が強く、時折突風が吹くありさま。

こ~りゃだめだっぺ。

ちょっとの風でもガイドがぐらつくSXD

(もっとも他の赤道儀でもそうでしょうが)

なので全然期待してませんでした。


と~ころがこの日のSXD君ったら、急な突風すらモノともせず、ガイドがビシバシ炸裂!!

この夜の成功率なんと100%!!

スフィンクスの名称の面目躍如ってとこですね。


まず前回ガイドがいまいち納得いかなかったM13をリベンジ


院長ブログ
ヘルクレス座M13


望遠鏡:VixenSXD/AX103S(825mm)

カメラ :CanonEOD60D(IR・冷却改造)/LPS-P2

ガイド :Lodestar-PHDguiding/miniBORG60ED

条件他:ISO:1600/5min×6/CCDtemp-18℃

     ダーク補正なし、デジタル現像あり


なかなかの出来です。

細かく言うと星像が完全な円形ではないのですが、まあSXDにしては上出来ってとこでしょう。



院長ブログ
いて座M20「三裂星雲」


望遠鏡:VixenSXD/AX103S(825mm)

カメラ :CanonEOD60D(IR・冷却改造)/LPS-P2

ガイド :Lodestar-PHDguiding/miniBORG60ED

条件他:ISO:1600/8min×9/CCDtemp-20℃

     ダーク補正なし、デジタル現像なし


これはかなりの出来!!

IR改造の威力はすごいですね。

チョチョイと処理するだけで、簡単に赤が出てしまう。

本当に今までの画像処理の苦労がうそみたいです。


ただ、僕はあまり「真っ赤っか」が嫌なので、ナチュラルな感じの色合いに仕上げました。



最近気付いたのが、当たり前のように行っていた「デジタル現像」の処理を省いたほうが、星雲の濃淡が出るってことです。

濃淡の差の大きいM31やM42なども、デジタル現像しないでトーンカーブだけで処理したほうが、ずっと迫力が出ます。

また一つ画像処理のコツをつかみました!




夜半を過ぎると東から天の川が昇ってきます。

「これは撮らねば!」

と思ったのですが、赤道儀は撮影中でカメラが付けられません。


なので車のボンネットの上にタオルでカメラを固定して、とりあえず固定撮影しました。


院長ブログ
天の川とさそり座


CanonEOSKissX5/EF-S18mm/F3.5

ISO:6400/30sec



ピントが合ってませんが、天の川とさそり座の全貌が撮れました。

ISO6400で撮りましたが、今度は赤道儀に搭載してじっくり撮りたいですね。



それにしても、

SXD君、やるじゃない!


AX103S直焦の825mm程度なら、条件次第では全然撮れます。

もっともこれまでNexGuideで実績はあったので、単にガイダーのパラメーターが追い込めたのと、ハーフピラーを排除して重心を下げたのが良かったのでしょう。


「ステナイデ・・・」

と言われているようで、心が痛みました。。。



ちなみにこの日始めてオフアキシスガイドにトライしましたが、結局ガイド星が一個も見つからず1時間ほど粘った末諦めました・・・


でもオフアキシスは是非実現させたい撮影法なので、今回はコンパクトさを追求した超小型のオフアキ装置だったので、今度は三ツ星のオフアキ装置をポチるつもりです。

(つうかポチりました・・・)