報道の仕方に問題があると以前の記事 でも書きました。


新聞やニュースなどの見出しの書き方一つで、読む側の受け止め方が180度変わってしまうのです。そしてその結果ありもしない都市伝説風評被害を巻き起こしているのです。

なので報道関係者は細心の注意を払って記事を書くべきだと以前も書きました。


ところがまた出ました、読売新聞。

「子宮頚癌ワクチン接種2日後に死亡」

という見出し。


内容をよく読めば、死亡された方は不整脈を持っており死因はそれだと書いてありました。

だとしたら何故このような見出しを書くのでしょうか。


これでは子宮頚癌ワクチンが原因で死亡したと受け止めてしまいかねません。


せっかく恐ろしい癌から若い女性を守る素晴らしいワクチンが日本でも認可されたというのに、まるでそれに水を差すような記事。

何か意図があるのではと勘ぐってしまいます。


世の中、まったく突然に死亡してしまう人は多いのです。中には乳幼児突然死症候群(SIDS)といったものも当然含まれてくるわけですが。

そういったまったく偶然起こる不幸と、何かを結びつけようとするのは日本人の悪い国民性だと思います。


これは以前のヒブと肺炎球菌の同時接種に関する都市伝説でも分かるでしょう。


例えば予防接種の前にこういった不幸が起こっても当然ニュースになりません。

ところが予防接種した後にこういった不幸が起こると、まず予防接種が悪者扱いされてしまいます。

極端な言い方をすれば、予防接種の翌日に交通事故で亡くなったケースを予防接種のせいにしているようなものです。


日本人の報道に対する受け止め方、国民性、そういったものをちゃんと把握して報道していただきたいですね。


じゃないと、何か狙いがあるのでは?と思ってしまいますね。

(実際にそういったワクチン反対運動をしておられる団体があったりするのです)



**9月19日追記**

ちなみに、「サーバリックスで不妊になる」などという根拠のない話をまことしやかに発表しているサイトがあったりしますが、このようなデータはなく全くの事実無根です。

ワクチンは単なる「物質」です。子宮頚癌という婦人科疾患に対するワクチンだからといって「不妊」という婦人科疾患と結び付けるあたりは非常に浅はかですがね。

このような都市伝説は信じないようにしましょう!!