報道機関の影響力は絶大です。
ネット社会ではありますが、国民は結局のところ報道機関が言う事に最も信憑性を感じ、書かれていることを(悪く言えば)鵜呑みにしてしまいます。
内容によっては国民がパニックになってしまうことも多々ある。それほど影響力が大きいのです。
だからこそ報道側も、言葉を慎重に選んで報道していただきたい。
「ワクチン同時接種で男児死亡」という見出し。
前にも言いましたが、これではいかにも「同時接種」が悪い・原因である、という印象を与えることになります。
同時接種が原因だと誰が言いました?どこが立証しました?
はっきりいって医学的根拠はまったくありません。
なのに記事は国民に「同時接種が死因だ」というメッセージを暗に与えています。
報道の自由とはいえ、誤った印象を与える書き方はよろしくないのではないでしょうか。
これは最近の放射線に関する報道にも言えることですが。
いたずらに国民の不安をあおり、パニックを起こそうとする意図(悪意)が感じられるのは僕だけじゃないでしょう。
繰り返しますが、同時接種は安全です。
同時接種を恐れて、個別に接種した方が危険度が上がることを是非認識してください。
知っておいてほしいのは、ワクチンは万能ではないということです。
ワクチンには少なからず危険性が潜んでます。何百万人に一人かは死んでしまう可能性が、すべてのワクチンにあるのです。
身もふたもない言い方をしてしまうと、これはもはや「運」次第です。
僕がよく例えに出すのが、フグです。
(あまりいい例えじゃないんですが・・・)
フグに当たって死ぬ人は毎年いますが、これは予防接種とよく似ていると思います。
フグを食べる以上、毒に当たる可能性が少なからず存在するわけです。
では、今日フグを2人前食べるのと、今日と来週2回に分けて1人前ずつ食べるのでは、どちらが「リスク」が低いと感じますか?
2回に分ければリスクを負う機会が2回に増えるということになりますね。
ワクチンも同様なのです。
なので、欧米・先進国では6種混合ワクチン(三種混合・ヒブ・不活化ポリオ・B型肝炎)というものを開発して、一気に同時接種してしまいリスクを減らしているわけです。
皆さん、報道に踊らされてワクチンを個別に1個1個接種するような愚かなマネはやめましょう。
同時接種は恐くありません!
むしろそのほうが安全なのです!!
ちなみに、今回ニュースになった事例は解剖の結果、乳幼児突然死症候群の可能性が高いとのこと。
ワクチンとは無関係でした。
蛇足になりますが、6種混合ワクチンのお話がでたので、おなじみの・・・
B型肝炎ワクチンを接種しましょう!!